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J-GLOBAL ID：201002236649683537   整理番号：10A0543153

残基あたりのネットチャージは,固有な無秩序構造タンパク質の立体構造的アンサンブルを調節する

Net charge per residue modulates conformational ensembles of intrinsically disordered proteins

著者 (5件)： MAO Albert H. (Washington Univ. in St. Louis, MO) ,  CRICK Scott L. (Washington Univ. in St. Louis, MO) ,  VITALIS Andreas (Washington Univ. in St. Louis, MO) ,  CHICOINE Cairlin L. (Washington Univ. in St. Louis, MO) ,  PAPPU Rohit V. (Washington Univ. in St. Louis, MO)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 107  号： 18  ページ： 8183-8188  発行年： 2010年05月04日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 固有な無秩序構造を持つタンパク質(IDP),すなわち高度に電荷を持つポリぺプチドを検討材料とすることにより,無秩序な構造にあるポリぺプチド骨格が折りたたみ構造へと変化する場合に,そうした電荷含量が折りたたみにどのような影響を与えるかを詳細に検討した。分子シミュレーションおよび蛍光測定を組み合わせ,一連のプロタミン類について,その立体構造的アンサンブルの特性解析を行った。プロタミンはアルギニンに富んだIDPであり,精子形成時,染色体の縮重に関わっている。ABSINTHに基づいたシミュレーションは,球状からコイル状への遷移の存在を予測した。その際,残基あたりの総電荷が弁別オーダーパラメーターとして寄与する。こうした遷移の存在は,シミュレーションおよび実験的結果の間で定量的な合致が見られたことからも支持された。またアミノ酸配列や組成はポリマー特性を予測させうるものであるが,プロタミン類の残基間での接触嗜好性が存在したことから,ある種の立体構造アンサンブルが配列に依存することを示唆するものであった。

シソーラス用語： *電荷 ,  *立体配座 ,  *タンパク質 ,  プロタミン ,  アミノ酸配列 ,  シミュレーション ,  蛍光測定 ,  折畳み構造 ,  変化 ,  モンテカルロ法
準シソーラス用語： 構造変化

分類 (1件)： 分子構造  (EB03020Y)

タイトルに関連する用語 (8件)： 残基 ,  ネット ,  チャージ ,  無秩序 ,  構造タンパク質 ,  立体構造 ,  アンサンブル ,  調節