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J-GLOBAL ID：201002236709110345   整理番号：10A0579522

北部九州の森林小流域における降雨イベント時の渓流水質の変動特性

著者 (3件)： 釣田竜也 (森林総合研 九州支所) ,  大貫靖浩 (森林総合研 九州支所) ,  清水貴範 (森林総合研)
資料名： 九州森林研究  (Kyushu Journal of Forest Research)
号： 63  ページ： 121-123  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： L2396A  ISSN： 1347-0779  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 熊本県北部に位置する鹿北流域試験地3号沢(面積3.69ha)における降雨イベント時の渓流水質の変動特性を明らかにし,L-Q式を用いた流出負荷量の算出に及ぼす影響を検討した。3つの降雨イベントに対し,Na⁺,Ca²⁺,Mg²⁺,Cl^-,SO₄^2-,HCO₃^-,Siは増水時に濃度が減少し,K⁺,NO₃^-は増水時に濃度が増加する傾向が認められた。イベント試料のNO₃^-のL-Q関係は定期採水のそれより増水時に上にプロットされた。定期採水データにイベントデータを加えて作成したL-Q式を用いると,2005~2008年の年窒素流出量は,定期採水のみのL-Q式を用いた場合よりも1.16~1.33倍の範囲で増加した。しかし,窒素流入量に対する窒素流出量の割合は0.2~0.4の範囲であった。これらの結果は,イベント時のL-Q関係を考慮しても,対象試験地では窒素の流出量が流入量を下回ることを示している。(著者抄録)

シソーラス用語： *小流域 ,  *水質調査 ,  *水質 ,  ナトリウム ,  カルシウム ,  マグネシウム ,  塩素 ,  硫酸イオン ,  炭酸イオン ,  ケイ素 ,  カリウム ,  アニオン ,  カチオン ,  増加 ,  窒素 ,  取水 ,  式 ,  九州地方 ,  *降雨 ,  濃度 ,  硝酸イオン
準シソーラス用語： L-Q式 ,  渓流 ,  *森林小流域 ,  *水質変動 ,  増水 ,  *窒素流出量 ,  窒素流入量 ,  定期採水 ,  北部九州 ,  溶存物質濃度

分類 (1件)： 森林生物学一般  (FF02010T)

引用文献 (5件)：

• Mitchell, M. J. et al.(1997) For. Ecol. and Manage.97: 39-51.
• Shimizu, A. et al.(2003) Ilydrol. Process.17 3125-3139.
• 篠宮佳樹ほか (2007) 森林立地49: 133-144.
• 高木IE博ほか (2004) 日林誌86: 279-282.
• 釣田竜也ほか (2009) 九州森林研究62: 148-149.

タイトルに関連する用語 (7件)： 九州 ,  森林 ,  小流域 ,  降雨 ,  イベント ,  渓流水 ,  変動特性