文献

J-GLOBAL ID：201002236954852705   整理番号：10A1004822

東北地方で野生化したライグラス類の種子と生育初期の形態形質

著者 (3件)： 飛奈宏幸 (静岡大 農) ,  山下雅幸 (静岡大 農) ,  澤田均 (静岡大 農)
資料名： 東北の雑草  (Tohoku Weed Journal)
号： 10  ページ： 9-13  発行年： 2010年08月25日 
JST資料番号： L7349A  ISSN： 1346-6046  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方で野生化したライグラス類(Lolius属)16集団について,種子および生育初期の形態形質からペレニアルライグラス(L.perenne)とイタリアンライグラス(L.multiflorum)の種識別を試みた。種子長,種子幅,種子百粒重,葉数,草丈,葉身長,葉身幅を調査し,多変量解析を用いて,供試集団と栽培品種を比較した。さらに既存の種識別形質である有芒率,幼根の蛍光率を調査し,識別精度を向上させた。調査の結果,10集団がイタリアンライグラス,2集団がペレニアルライグラスと推定され,残り4集団(25.0%)が種間雑種に由来することが強く示唆された。ただし,DNAマーカーを用いた種識別よりも種間雑種性を過小評価している可能性があるため,DNAマーカーによる分析がさらに必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： *ドクムギ属 ,  雑草 ,  ペレニアルライグラス ,  イタリアンライグラス ,  種間雑種 ,  種子 ,  植物成長 ,  形態 ,  葉 ,  高さ ,  多変量解析 ,  栽培品種 ,  根 ,  DNAマーカー ,  種差 ,  植物群落 ,  東北地方 ,  野生化 ,  草丈 ,  植物生理

分類 (1件)： 雑草による植物被害  (FC04062J)

引用文献 (13件)：

• 青木繁伸 1996. Black-Box: Data Analysis on the WWW.http://aoki2.si.gunma-u.acjp/BlackBox/BlackBox.html (2010年8月3日確認)
• 浅井元朗・與語靖洋 2005. 関東・東海地域の麦作圃場におけるカラスムギ, ネズミムギの発生実態とその背景. 雑草研究50: 73-81.
• 浅井元朗2008. 転換畑の外来難防除雑草とその防除対策. 東北の雑草8: 12-16.
• Ellstrand, N. C. and K. A. Schierenbeck 2000. Hybridization as a stimulus for the evolution of invasiveness in plants? Proc. Natl. Acad. Sci. USA.97: 7043-7050.
• Naylor, B.1960. Species differentiation in the genus Lolium. Heredity 15: 219-233.

タイトルに関連する用語 (7件)： 東北地方 ,  野生化 ,  ライグラス ,  種子 ,  生育 ,  初期 ,  形態形質