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J-GLOBAL ID：201002237133003633   整理番号：10A0712329

メソゲン骨格を有するエポキシ樹脂組成物の相構造と接着物性

Phase and Adhesive Property of Epoxy Resin Composition Introducing Mesogenic Structure

著者 (3件)： 市川功 (リンテック 研) ,  杉崎俊夫 (リンテック 研) ,  内田健 (京セラケミカル)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 46  号： 7  ページ： 240-244  発行年： 2010年07月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メソゲン骨格をエポキシ樹脂硬化物中に導入したとき,平面構造を有する分子同士がスタッキング構造をとりやすく,外界からの刺激に対し系内部で応力を緩和させることができることが知られている。我々はこれが分子中のπ電子に起因したフレキシブルな相互作用によるものであると考え,分子内に多くのπ電子を含むビフェノール化合物を利用したエポキシ硬化材料を検討した。その結果,液晶性を有するドメインが分布するポリドメイン構造をとり,非常に優れた接着性と機械特性を併せ持つエポキシ樹脂組成物を得るに至った。また今回,混練工程を変えることにより相構造の違う硬化物を得ることができ,機械特性および接着性がそれに大きく依存することが分かった。偏光顕微鏡観察およびXRD測定によりこれがドメイン内の構造変化ではなく,その大きさが変化したことを確認し,機械特性の違いはドメイン間での相互作用の違いに帰属できるものと考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： メソゲン ,  光学顕微鏡法 ,  *接着 ,  X線回折 ,  π電子 ,  pi-pi相互作用 ,  ネットワーク構造 ,  相互作用 ,  反応促進剤 ,  *ノボラックエポキシ樹脂 ,  架橋剤 ,  付着力 ,  粘弾性 ,  銅合金 ,  銀めっき ,  金めっき ,  移送成形 ,  高分子液晶 ,  鉄合金 ,  ニッケル含有合金 ,  混練 ,  調合 ,  二軸押出機 ,  高分子加工機 ,  合成樹脂接着剤 ,  ICパッケージ ,  芳香族化合物 ,  有機リン化合物
準シソーラス用語： メソゲン基 ,  偏光顕微鏡検査法 ,  ドメイン構造 ,  溶融混練

分類 (4件)： 接着剤の性質・試験  (YK02000Q) ,  固体デバイス材料  (NC03020K) ,  接着  (WC07020V) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

物質索引 (2件)： p,p′-ビフェノール ,  トリフェニルホスフィン

引用文献 (7件)：

• 市川功. 日本接着学会誌. 2004, 40, 51
• 市川功. 接着の技術. 2004, 24, 73
• SHIRAISHI, T. Polymer. 1992, 33, 2975
• OKAMATSU, T. Polymer. 2002, 43, 721
• SUE, H. J. J. Mater. Sci. 1997, 32, 4031-4037

タイトルに関連する用語 (4件)： メソゲン骨格 ,  エポキシ樹脂組成物 ,  相構造 ,  物性