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J-GLOBAL ID:201002237283232762   整理番号:10A0779951

青色片岩相変成岩における黄鉄鉱化した植物組織のマルチスケール特性分析

Multiscale characterization of pyritized plant tissues in blueschist facies metamorphic rocks
著者 (7件):
資料名:
巻: 74  号: 17  ページ: 5054-5068  発行年: 2010年09月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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アルプス造山運動中に青色片岩相において高圧,低温変成条件を経験したVanoise(西アルプス,仏)産岩石における,よく保存された形態を有する黄鉄鉱化した植物組織を研究した。これらの化石を構成する有機および無機相をRaman顕微鏡法,走査透過X線顕微鏡法および透過電子顕微鏡法によりナノメータースケールで特性分析した。これらの化石を構成している石墨質であるが無秩序な有機物質は,化学的,構造的に均質であり,そのほとんどが芳香官能基を含んでいた。その本来の化学は,多分,これが変成作用中の続成プロセスや(または)熱分解などにより大きく形質転換しているため未確認のままである。種々の鉱物相は,黄鉄鉱や磁硫鉄鉱などのような硫化物,アンケライトや方解石のような炭酸塩および鉄酸化物を含めたこの有機物と密接に関連している。有機物崩壊に対するこれらの様々な鉱物相の形成の試行的な時間シーケンスを提案した。有機物の硫化物化および維管束組織の広範な黄鉄鉱化の形成の不在とアンケライトの存在はこれらの金属堆積物沈殿/続成環境が反応鉄(reactive iron)に富んでいることを示唆している。Fe-硫化物とアンケライトは早期に沈殿しがちであり,続成およびこれに続く変成作用中に圧縮に対する機械的な抵抗力を提供することにより化石化生物軟組織の保存を促進した可能性がある。これと対照的に,有機物とFe-硫化物の間の境界に100nm厚の縁を形成する鉄酸化物は変成作用プロセスの結果によるものであろう。この研究は,いくつかの例において,続成作用の痕跡から変成作用の痕跡の畳みこみを解く(deconvolve)ことが可能であり,続成および変成作用中の有機化石の保存を可能とするプロセスの解明のための新たな地平を切り開く可能性がある。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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岩石成因論 

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