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J-GLOBAL ID:201002237731616577   整理番号:10A0877673

重金属と有機塩素化合物で汚染された北大西洋ヒレナガゴンドウ(Globicephala melas)の肝臓及び腎臓の病理組織学

Liver and renal histopathology of North Atlantic long-finned pilot whales (Globicephala melas) contaminated with heavy metals and organochlorine compounds
著者 (4件):
資料名:
巻: 92  号: 5/6  ページ: 969-985  発行年: 2010年05月 
JST資料番号: D0907A  ISSN: 0277-2248  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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Faroe諸島海域のヒレナガゴンドウは,重金属及び有機塩素化合物(OC)で重度に汚染されており,人体への影響が危惧される。そこで,14体の試料を用いて,内臓と脂肪中の汚染物質濃度の測定,及び肝及び腎組織の病理組織学的調査を行った。汚染物質の平均濃度は,脂身中の総OCが31887ng/g(うち総PCBが23416ng/g),肝臓中のHgが138μg/g,Cdが15μg/g,また腎臓中Cdが36μg/gであった。肝臓のうち2試料のHgが毒性閾値濃度レベルにあり,5試料は同濃度の2~6倍であった。肝臓中のSe/Hg比は1.11(Se過剰)であり,急性Hg中毒のリスクを減じていた。腎臓では,糸球体動脈硬化,糸球体毛細血管拡張,Bowman嚢腔/嚢の拡張とヒアリン質化,及び尿細管ヒアリン円柱の有症率が高かった。肝組織では,門脈細胞の浸潤,脂質肉芽腫,肝細胞脂質蓄積,胆管増生,脂質充満Ito細胞,及び巣状壊死を高率で認めた。幼年の雄クジラでは,腎障害8種類及び肝障害7種類のうちの,それぞれ4種類及び3種類を認めた。糸球体動脈硬化及び尿細管ヒアリン円柱の発現下ではCd濃度が有意に高かった。以上の知見と障害の性質に基づいて,組織の変化が年齢の結果であり,汚染物質は,少なくとも腎障害3種類及び肝障害4種類の発現の共同要因であると考える。
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分類 (5件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
海洋汚濁  ,  カドミウムとその化合物  ,  水銀とその化合物  ,  農薬  ,  動物に対する影響 

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