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J-GLOBAL ID:201002237756248653   整理番号:10A0108108

土壌中の生物多様性-生態系機能の関係を究明するためのモデルシステムとしての生物学的クラスト

Biological crusts as a model system for examining the biodiversity-ecosystem function relationship in soils
著者 (3件):
資料名:
巻: 42  号:ページ: 405-417  発行年: 2010年03月 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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土壌は地球上の生物多様性の宝庫であり,多くの陸上生態系の機能が土壌中で起こっていると考えられるが,生態系機能中の土壌の生物多様性の役割に関する研究は地上の生物に関する研究に比べ遅れていた。生物多様性-機能研究については,土壌生物が通常その正体の同定ができず,土壌生態系の中でこれらが何を行っているかわからず,そして実験に使用するための生物の多くを培養できないという事実を含む特殊な問題を提起する。少なくとも生物学的土壌クラスト(BSCs)の生物相のあるグループの中では種のコンセプトが比較的明確にされており,機能の特質が比較的よく知れており,実験での生物多様性の推定および操作ができるので,筆者らはここで,砂漠と他の多くの生態系のBSCsが多様性-機能研究のための有用なモデルシステムとして利用できるであろうことを提案する。人工的に作るBSCsおよび生物多様性と共変動するような他の要因の影響を統計学的に制御する観察研究を用いた実験という,少なくとも2つの相補的なアプローチが可能である。筆者らは,水分学に関係する生態系機能指標,土壌資源の捕捉と保持および栄養素循環を用いた,構造方程式モデルまたはパッチ解析を用いて,スペインとアメリカ合衆国で多くの空間的規模で集めた4つの観察データセットに後者を適用した。筆者らは,総BSCの豊富さとキーとなる生態傾度が制御されている時さえ,種の豊富さおよび/または均等性と生態系機能の指標の間に直接的でほぼ直線関係が普遍的であることを見出した。そのような関係は,地域または空間的規模とは独立に変動するようであるが,その強さは全てのデータセットにおいて異なると考えられる。機能グループの豊富さは生物多様性-機能関係を適切に捉えるられないと考えられた。このことはBSCsの蘚苔類と地衣類組成の関与が低いことを示す可能性がある。多栄養,多機能,操作できるBSCシステムを扱う今後の研究が,土壌中の生物多様性の損失を早く理解し,土壌生物によって提供される多様な生態系に関連する生物多様性-機能理論の助けになるであろう。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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土壌生物 

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