抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,制御系は幅広い応用分野でディジタル制御系として実装されている。フィードバック制御器の設計法については連続時間系のそれと対応する形で整備され,サンプル点間の応答も考慮した数多くの有効な方法が知られている。サンプル値系の伝達関数がいわゆるイントリンシック零点と離散化零点とを有していることが知られている。後者は不安定であることが多く,元の連続時間系に対応物がなく,また,連続時間零点およびサンプル時間に関して閉じられた式を持たない。本稿では,連続時間系の零点と直接対応しないサンプル零点(離散化零点)のサンプル周期τ→0での極限がEuler-Frobenius多項式の零点である事実とそれら零点の特殊な性質に基づき,サンプル零点のサンプル周期τに関する展開式を導いた。さらに,その展開式を利用してサンプル零点を望ましい配置に調整する手法を提案し,極零相殺によるフィードフォワード制御設計への応用について検討した。