抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
前報において,家庭で発生するごみの積極的な分別・資源化および生ごみの堆肥化により,家庭ごみのリサイクル率を全国平均19%,倉敷市平均47%に対し,我が家では85%を達成と報告した。前報の生ごみ堆肥化では,堆肥化の定量的取り扱いについてはあまり触れなかった。本報では,堆肥化を微生物による好気的発酵分解反応と捉え,発酵容器の重量変化と温度変化の測定,さらに得られた生ごみ堆肥の水分率の測定などにより,一般家庭で可能なレベルでの定量的把握を試みた。また,前報では悪臭対策と蝿発生などの防止のため堆肥化剤などを徹底的に乾燥することを報告したが,乾燥作業に労力がかかるのは問題と認識していた。そこで,堆肥化剤などを乾燥せずにそのまま使用しても悪臭などが発生しない堆肥化手順を検討した。その結果,春~夏では前報の手順で問題なく堆肥化可能であったが,低気温の秋~冬では,生ごみに含まれる水分や分解反応で生成の水が蒸発しにくく,得られた堆肥の水分率が高くなって嫌気的分解反応となり,悪臭が発生し易いと分かった。この対策として,秋から冬にかけては生ごみ投入前に発酵容器の底に水苔などの吸水材を敷き,その上から生ごみと堆肥化剤を投入・熟成すれば,堆肥化剤を乾燥しなくても冬季でも悪臭等の問題が発生しないことが分かった。さらに,特定時期に発酵容器内外に発生の小縄の抑制には食酢のスプレーが有効と分かった。(著者抄録)