抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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阪神・淡路大震災15年の状況を検証した。兵庫県,神戸市は「創造的復興」を掲げ復興政策を推進した。創造的復興は,新たに都市基盤を整備し,世界都市関西の形成に参画する都市づくりを目標に掲げ,震災復興とは直接関係のない大プロジェクトを進めた。県外の大手ゼネコンなどが受注し復興追加的需要の多くが県外へ流出した。これからは「人間復興」を目指すべきである。この思想は,災害復興だけでなく人間的意識の覚醒と,政治・経済・社会の「改革」を意味している。また,市民活動と市民経済を創造していくべきである。NPOやコミュニティ・ビジネスにより,準市場経済システム,準公共経済システムを構築する必要がある。