抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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500~1000°Cで使用される各種燃焼機器や内燃機関の部位には高温強度と耐高温酸化性が要求される。このためにオーステナイト系耐熱ステンレス鋼SUS310S等が多用されている。多くの高温使用環境は800°Cもしくはそれ以下で且つ水蒸気を含んでいる場合が多い。このような環境ではステンレス鋼の酸化速度は極めて大きいことが知られている。そこで,水蒸気含有雰囲気における加速酸化現象の特徴とそのメカニズムを検討し以下の知見を得た。水蒸気含有雰囲気では,オーステナイト系ステンレス鋼の酸化量は乾燥大気雰囲気に比し大幅に増加する。また,Cr又はSiの増加で水蒸気含有雰囲気における耐酸化性は改善される。Crの蒸発はH
2O-O
2雰囲気中特有の現象でN
2-H
2O雰囲気中では起こらない。更に研磨仕上げにより水蒸気含有雰囲気で耐酸化性が大幅に改善される場合がある。