抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非定常なプラントの挙動をシミュレーションするプロセスダイナミックシミュレータを利用したプロセス設計方法を紹介した。プロセス設計にダイナミックシミュレータを活用する利点は,設計の信頼性を向上し,動的挙動把握の不確かさに起因する設計マージンを低減することである。脱圧計算におけるダイナミックシミュレーション計算の特徴は,ドラム内に高圧保持されたガスを緊急脱圧する際のドラム壁面およびガス放出配管の温度変化を時系列で追跡するものである。安全弁の吹き出し量計算では,微小時間単位毎に計算し,経過時間に応じた必要吹き出し量が算定される。種々のプロセス変数を計算できるため,運転条件の変更に伴うリボイラーでの蒸発量の変化,複数の安全弁が吹くタイミングのずれ,安全弁選定吹き出し量を考慮した吹き出し後の圧力挙動,安全弁の吹き止まりなどの予測も可能である。また,フレアロード低減検討なども可能である。事例紹介では,蒸留塔の圧力が過大となる場合を3ケース想定し,起こり得るケースを予測した。