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J-GLOBAL ID:201002238478943104   整理番号:10A0680796

ランダムナイロン-3共重合体による肺サーファクタント蛋白質Bの生物物理学的模倣

Biophysical Mimicry of Lung Surfactant Protein B by Random Nylon-3 Copolymers
著者 (7件):
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巻: 132  号: 23  ページ: 7957-7967  発行年: 2010年06月16日 
JST資料番号: C0254A  ISSN: 0002-7863  CODEN: JACSAT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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最近,正常な呼吸のために極めて重要な二種類のらせん状かつ両親媒性蛋白質,肺サーファクタント蛋白質BおよびC(SP-BおよびSP-C),の機能的類似物として非天然低重合体が有望なことが明らかにされている。ここでは,カチオン性親油性サブユニット類を含有するシーケンスランダムな共重合体に基づいたSP-B模倣体の代替アプローチを提示した。これらの材料(ナイロン-3群成員)は,β-ラクタムの開環重合によって調製され,またこれらナイロン-3重合体の中で最良のものは,混合脂質膜中で有望なin vitro界面活性剤活性を示した。脈動泡サーファクトメトリーデータで,最も表面活性な重合体を含む膜が,SP-Bを模倣するように意図された別のペプチドの吸着性および動的循環特性を越える吸着性および動的循環特性を達することが示された。SP-Cで見いだされた翻訳後修飾効果から,ナイロン-3共重合体のN-末端オクタデカノイル化を実施した。これによりさらなる表面活性改良が達成され,1つの重合体材料でSP-BおよびSP-Cの両方を効果的に模倣する可能性がさらに増した。これらの共重合体の細胞毒性は,SP-B由来ペプチドおよびペプトイド系模倣体と比較して減少していた。この研究は,混合脂質膜中で配列ランダムな共重合体が肺サーファクタント蛋白質のin vitroの表面活性挙動を模倣できるという証拠を提供するものであり,これらの調査結果から,ランダムな共重合体が肺サーファクタント代用品開発に役立つかもしれないという可能性が提起された。このような重合体は配列特異な低重合体を調製するよりも調製が簡単であることを考えると,魅力的な将来性を持っている。
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