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J-GLOBAL ID：201002238535343623   整理番号：10A0977394

千葉演習林産材線虫病抵抗性マツのセグメントを用いた抵抗性機構探索

著者 (4件)： 山田利博 (東大 大学院農学生命科学研究科 演習林 千葉演習林) ,  米道学 (東大 大学院農学生命科学研究科 演習林 千葉演習林) ,  里見重成 (東大 大学院農学生命科学研究科 演習林 千葉演習林) ,  井上広喜 (東大 大学院農学生命科学研究科 演習林 樹芸研)
資料名： 樹木医学研究  (Tree and Forest Health)
巻： 14  号： 3  ページ： 114-115  発行年： 2010年07月31日 
JST資料番号： L4308A  ISSN： 1344-0268  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 千葉演習林産材線虫病抵抗性マツのセグメントを用いた抵抗性機構探索を,次の項目に沿って報告した。1)非選抜とマツノザイセンチュウ(線虫)病抵抗性アカマツクローンNo.29,30の実生苗を試験に用いた,2)供試木に線虫を接種した,3)線虫の侵入に対する節の影響を調べた,4)50°Cあるいは80°Cの温度処理の影響も調べた,である。その結果,温度処理をしなかった場合,長さ2.5cmのセグメントでは非選抜苗の方が線虫の侵入分散が多かった,温度処理で線虫の移動抑制を解除するためには非選抜より抵抗性の方が高温を必要とする,を示した。この結果は動的防御がマツの抵抗性,特に抵抗性家系のそれに関与していることを示唆した。

シソーラス用語： *アカマツ ,  マツノザイセンチュウ ,  耐虫性 ,  苗 ,  接種 ,  節【木材】 ,  分離育種 ,  生体防御 ,  植物被害 ,  セグメント ,  千葉県
準シソーラス用語： 演習林 ,  抵抗性機構

分類 (3件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  線虫による植物被害  (FC04073L) ,  栽培的防除  (FC05020Q)

引用文献 (5件)：

• 糟谷重夫. マツ材線虫病抵抗性マツの選抜育種-家系とクローンの比較-. 東大演報. 1990, 83, 19-30
• 川口エリ子. クロマツ切り枝における皮層樹脂道の形質とマツノザイセンチュウの移動との関係. 日林誌. 2006, 88, 240-244
• MORI, Y. Relationship between resistance to pine wilt disease and the migration or proliferation of pine wood nematodes. Eur. J. Plant Pathol. 2008, 122, 529-538
• OKU, H. Active defense as a mechanism of resistance in pine against pine wilt disease. Ann. Phytopath. Soc. Japan. 1989, 55, 603-608
• 米道学. 千葉演習林におけるマツ材線虫病に対する選抜育種-新たな選抜と採種園産苗木の再検定-. 関東森林研究. 2008, 59, 113-116

タイトルに関連する用語 (6件)： 材線虫 ,  抵抗性 ,  マツ ,  セグメント ,  抵抗性機構 ,  探索