抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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巨大海溝型地震に引き続き発生する余効変動は,長期間継続することが知られいる.このメカニズムについては議論が継続されている.余効変動には,余効すべり,間隙弾性反発,粘弾性緩和など考えられるが,この点に関しては,長期間の観測データもないので決定的な証拠は得られていない.そこで,本論では,三次元有限要素法を用いたスマトラ-アンダマン地震の余効変動の粘弾性緩和によるモデル化を試みた.さらに,沈み込み帯の不均質構造を取り込んだ数値モデルにより余効変動を計算し,観測結果と比較することにより,粘弾性による応力緩和の妥当性を検討している.さらに,背弧拡大を考慮した上部マントルの粘性率の不均質を考慮したモデルでも計算し,背弧拡大域の上部マントルの粘性率に関しても議論する.スマトラ-アンダマン地震が余効変動に与える粘弾性緩和の影響を見積もるため,アンダマン海に存在する低粘弾性領域を考慮した3D-FEMを構築し計算を行った.