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J-GLOBAL ID:201002239111447522   整理番号:10A0756773

光照射されたTiO2-Fe対のガルバニ挙動

Galvanic Behavior of Illuminated TiO2-Fe Couple
著者 (3件):
資料名:
巻: 59  号:ページ: 259-264  発行年: 2010年07月15日 
JST資料番号: F0006A  ISSN: 0917-0480  CODEN: ZAKAEP  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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光照射したルチル型TiO2と鉄対のガルバニ挙動とこのガルバニ電池形成下での鉄の腐食減量を,水溶液の水素イオン濃度に対して調べた。膜状のルチル型TiO2は高温酸化により形成され,その後,高温水素ガスで還元された。TiO2皮膜の自然浸漬電位は,光照射により低下した。この低下は,水素還元温度の上昇とともに大きくなった。1173Kで還元されたTiO2皮膜における光照射に伴う自然浸漬電位の低下は,pH10以上の溶液中において,溶液pHの上昇とともに大きくなった。この結果,これらの溶液中ではTiO2の自然浸漬電位はFeの自然浸漬電位よりも低くなった。pH10~12の溶液中において光照射したTiO2がFeと接触するとき,Feにおいてカソード電流が流れた。この電流は溶液pHの上昇とともに大きくなった。この理由は,TiO2における光アノード電流が溶液pHの上昇とともに増加することに因ることがわかった。光照射したTiO2とガルバニ電池を形成したFeの腐食減量は,光照射しないTiO2とガルバニ電池を形成した鉄およびガルバニ状態でない鉄の腐食減量に比べ小さくなった。さらに,光照射したTiO2とのガルバニ電池形成下におけるFeの腐食減量は,Feに対するTiO2の面積比の増加とともに減少した。(著者抄録)
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分類 (1件):
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防食 
引用文献 (5件):
  • 1) M. Hara, J. Japan Inst. Metals, 62 [12] 1123 (1998).
  • 2) M. Hara, T. Nakagawa, Y. Sato, K. Yamaguchi and Y. Shinata, J. Japan Inst. Metals, 59 [9] 953(1995).
  • 3) Y. V. Pleskov, “Comprehensive Treatise of Electrochemistry”, Vol.1, p.291, Ed. J. O' M. Bockris, B. E. Conway and E. Yeager, Plenum Press, New York, (1980).
  • 4) N. Sato, “Denkyoku Kagaku”, Vol.1, p.275, Japan Technical Information Services Co., (1993).
  • 5) P. Salvador, J. Electrochem. Soc., 128 [9] 1895(1981).
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