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J-GLOBAL ID:201002239185954728   整理番号:10A0107954

包埋硝化細菌の呼吸活性と集団の関係:部分的硝化との関連性

Relationship between respirometric activity and community of entrapped nitrifying bacteria: Implications for partial nitrification
著者 (5件):
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巻: 46  号: 3-4  ページ: 229-236  発行年: 2010年03月05日 
JST資料番号: A0989B  ISSN: 0141-0229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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2カ所の都市下水処理施設(WWTF)から入手した活性汚泥を種汚泥として,硝化菌を集積培養し,ポリビニルアルコールに包埋した。2カ所のWWTFのうち,1カ所の種汚泥は,汚泥消化槽の上清を一次沈殿槽に戻すことで,高濃度アンモニア(1813mgNH3-N/l)に順化しており,もう一方の施設の種汚泥は,このような順化を受けていなかった。懸濁菌体の場合とは異なると考えられる,包埋菌体による部分的硝化の制御方法について明らかにするため,包埋した硝化菌集積系のキネティクスを呼吸測定法で検討した。封入マトリックス内の硝化菌集団を,蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)法で観察したところ,酸素取込速度に基づく亜硝酸化・硝酸化のキネティクスと関連が認められた。亜硝酸化に関わるアンモニア酸化細菌(AOB)と,硝酸化に関わる亜硝酸酸化細菌(NOB)のいずれの細菌でも,その最大酸素取込速度と基質・酸素親和性は,包埋微生物集団の方が,微生物懸濁系の場合よりも低かった。溶存酸素(DO)制限下で,微生物懸濁系では,亜硝酸化よりも硝酸化の方が大きな抑制を受けたが,包埋微生物系ではその逆となった。遊離アンモニア(FA)阻害は,非順化汚泥にのみ影響した。FA阻害とDO制限は,そのどちらも,包埋微生物系に部分的硝化をさせるための効果的な単一制御パラメーターにはなり得ないと推察できた。FISH解析からは,全ての場合で,Nitrosomonas europaeaがAOBの優占種であり,優占NOBはNitrobacter sp.であることがわかった。包埋微生物集団全体に占める従属栄養菌の割合は,種汚泥が順化汚泥の場合に22.8±18.6%,非順化汚泥の場合で41.5±4.3%であった。基質と酸素のアベイラビリティーが,封入系の中のAOB,NOBと従属栄養菌の分布,ならびに包埋硝化菌による亜硝酸化キネティクスを決定する要因になっていた。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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培養工学一般  ,  下水,廃水の生物学的処理  ,  微生物の生態 
タイトルに関連する用語 (5件):
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