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J-GLOBAL ID：201002239309952508   整理番号：10A0849105

チオアニソールの光解離での円錐交差の動力学挙動の実験的な確証

Experimental probing of conical intersection dynamics in the photodissociation of thioanisole

著者 (2件)： LIM Jeong Sik (KAIST, Daejeon, KOR) ,  KIM Sang Kyu (KAIST, Daejeon, KOR)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 2  号： 8  ページ： 627-632  発行年： 2010年08月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 光励起状態での反応の動力学挙動(反応座標,ポテンシャルエネルギー面(PES);二つの断熱PES間の非断熱遷移)について,モデル系の共鳴増強・二光子イオン化(R2PI)分光測定などにより検討した。チオアニソール(PhSMe)の気相での光解離(S₁状態のS-Me結合開裂によるPhS^・(A)とPhS^・(X)の生成)では,二種類の生成物への分岐比は光励起エネルギーで異なり(動的共鳴(DR)現象),円錐交差(CI)領域で相互に接近して位置するそれぞれ二つの断熱状態(結合性(S₁(A′))と反発性(S₂(A′′)),及び反発性(S₂(A′′))と電子基底(S₀)の各電子状態)のうちの前者での干渉に由来する。断熱PES間の効率的な非断熱遷移がCIで生じることをDRの実験測定で確認し,CIでの原子核配置と非断熱遷移での原子核配置の動的な役割が多次元PES上のDRの位置から推測できることを明らかにした。

シソーラス用語： *スルフィド ,  *光解離 ,  *準位交差 ,  動特性 ,  反応座標 ,  ポテンシャルエネルギー面 ,  開裂反応 ,  ラジカル対 ,  分岐比 ,  電子遷移
準シソーラス用語： *チオエーテル ,  *円錐交差 ,  結合開裂 ,  動力学特性

分類 (2件)： 芳香族単環チオール  (CF05110U) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

物質索引 (1件)： チオアニソール

タイトルに関連する用語 (6件)： チオアニソール ,  光解離 ,  円錐交差 ,  動力学 ,  挙動 ,  実験