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J-GLOBAL ID：201002239549698684   整理番号：10A0533442

放射光核共鳴散乱による新しいメスバウアー分光法

Advanced Moessbauer Spectroscopy by Using Nuclear Resonant Scattering of Synchrotron Radiation

著者 (1件)： 瀬戸誠 (京都大学原子炉実験所)
資料名： 表面科学  (JSSSJ)
巻： 31  号： 5  ページ： 224-229 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0940B  ISSN： 0388-5321  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メスバウアー分光法の特長として多くの元素について,特定した元素の微視的磁性や電子構造の測定が可能なことが挙げられるが,測定元素毎に放射性同位体(RI)線源が必要である。しかしながら,RI線源に代ってシンクロトロン放射光を利用すれば種々の核種の測定が可能であり,さらに放射光の高輝度,高指向性,集光性,偏光性などの優れた特性によって,複合極限環境下の測定およびフォノンスペクトルの測定も可能となる。本稿では放射光メスバウアー分光法およびそれを包括した放射光核共鳴散乱分光法について概説した。放射光メスバウアー分光法は,放射光の広範囲にわたるエネルギー選択性を利用することでFeだけに限定せず多くの核種の測定ができた。

シソーラス用語： *Moessbauer分光法 ,  フォノン ,  状態密度 ,  *シンクロトロン放射 ,  非弾性 ,  環境 ,  Moessbauer効果 ,  選択性 ,  超微細相互作用
準シソーラス用語： フォノン状態密度 ,  核共鳴散乱 ,  極限環境

分類 (2件)： Moessbauer効果一般  (BM07081J) ,  分光分析  (CC03012W)

引用文献 (11件)：

• 1) See for example, N.N. Greenwood and T.C. Gibb: “Mössbauer Spectroscopy” (Chapman and Hall, London, 1971).
• 2) See for example, E. Gerdau and H. de Waard ed: Hyperfine Interactions 123/124 (1999).
• 3) 日本語のものとしては,例えば,瀬戸 誠:日本結晶学会誌 43, 405 (2001).
• 4) M. Seto, Y. Yoda, S. Kikuta, X.W. Zhang and M. Ando: Phys. Rev. Lett. 74, 3828 (1995).
• 5) J.B. Hastings, D.P. Siddons, U. van Bürck, R. Hollatz and U. Bergmann: Phys. Rev. Lett. 66, 770 (1991).

タイトルに関連する用語 (3件)： 放射光 ,  核共鳴散乱 ,  メスバウアー分光法