抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エネルギー有効利用とエネルギー安定供給を同時に確保することは持続可能な社会を構築する上で極めて重要な課題である。著者らは統合型水素利用システム(以下,水素システム)を提案し,研究開発を進めてきた。本報では本システムのキーコンポーネントである水素吸蔵合金タンク(以下合金タンク)を対象にして,実運用で想定される複数台タンクによる台数運転方式,および合金タンクの排熱利用のための有利な制御法について,その性能特性の検証を目的として実験と評価をした。これにより得た主な知見を次に示した。1)合金タンクの台数運転および配管接続の工夫により,所定のタンクの水素を選択的に残す運転方式を提案したこと,本方式はシステム全体の水素残量の把握,合金タンクの長期的な性能維持管理,水素利用の総量の点で優れており,実用上,有用な運転方式であること,2)合金タンク循環水の変流量制御により,負荷変動によらず出口温度を一定に維持し,かつ所定の水素流量を安定に放出できること,本方式は合金タンクの排熱有効利用を図る上で,実用的な制御方式であること。