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J-GLOBAL ID：201002239806724209   整理番号：10A0459215

ガスタービン翼高効率冷却のための多孔質セラミック遮熱コーティングの開発-第1報:溶射条件の検討-

Development of Porous Ceramic Thermal Barrier Coatings for High-efficiency Cooling System in Gas Turbine Blade-Part I: Examination of Thermal Spray Condition-

著者 (1件)： 荒井正行 (電力中研)
資料名： 電力中央研究所材料科学研究所研究報告  (CRIEPI Report. Q (Central Research Institute of Electric Power Industry))
号： Q09004  ページ： 21P  発行年： 2010年04月 
JST資料番号： L5635A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 冷却効率に優れるトランスビレーション冷却と多孔質化した遮熱コーティング(TBC)とを組合せたハイプリット型冷却システムの開発に向けて多孔質TBCを大気プラズマ溶射技術により試作した。様々な溶射条件,粉末種類のもとに成膜したTBC試料を対象に各種物性値(気孔率,熱伝導率,密着強度)を測定した。開発した複合セラミック粉末を用い,低粒子衝突速度のもとで成膜した多孔質TBCにおいて,気孔率が高いこと,密着強度は現用TBCとほぼ同等であること,そして熱伝導率が極めて優れていることを認めた。ガスタービン動翼で想定される温度傾斜場を模擬した高温環境のもとで,基材裏面に設けた冷却孔から多孔質TBCを介して冷却ガスを透過させる遮熱性能試験を実施した。多孔質TBCによって基材温度が低下し,冷却ガス流量に伴って遮熱性能が向上し,最大で200Kにも達した。

シソーラス用語： ガスタービン ,  *タービン翼 ,  *セラミック ,  *セラミック被覆 ,  *被覆層 ,  加工条件 ,  熱効率 ,  冷却効率 ,  プラズマ溶射 ,  大気プラズマ ,  空隙率 ,  衝突 ,  熱伝導率 ,  複合サイクル発電 ,  温度勾配
準シソーラス用語： タービン入口温度 ,  遮熱性 ,  *遮熱被覆層 ,  *多孔質セラミック ,  粒子衝突 ,  温度差

分類 (2件)： セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  ガスタービン  (PB02040Y)

引用文献 (7件)：

• U. Schulz, C. Leyens, K. Fritsher, M. Peter, B. Samhan-Brings, O. Lavigne, J-M. Dorvaux, M, Pouiain, R. Mevrel, M. Caliez, “Some Recent Trends in Research and Technology of Advanced Thermal Barrier Coatings”, Aerospace Science and Technology, Vol.7(2003), pp. 73-80.
• 火原協会 講座25, “複合発電 (改訂版) ”, 火力原子力発電技術協会 (平成10年).
• J. Polezhaev, “The Transpiration Cooling Fo Blades of High Temperature Gas Turbine”, En ergy Conyers. Mgmt., Vol.38, No.10-13(1997) pp. 1123-1133.
• G. Cerri, A. Giovannelli, L. Battisti, R. Fedrizzi, “Advances in Effusive Cooling Techniques of Gas Turbine”, Applied Thermal Engineering, Vol.27(2007), pp. 692-698.
• 荒井, “押し込み試験に基づく遮熱コーティングの界面破壊靭性評価”, 電力中央研究所研究報告 (Q08004), 平成21年7月.

タイトルに関連する用語 (6件)： ガスタービン翼 ,  高効率 ,  多孔質セラミック ,  遮熱コーティング ,  開発 ,  溶射