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J-GLOBAL ID:201002239980308753   整理番号:10A0239933

発癌性多環芳香族炭化水素や都市大気粒子物質由来の有機抽出物により誘導される酸化損傷

Oxidative damage induced by carcinogenic polycyclic aromatic hydrocarbons and organic extracts from urban air particulate matter
著者 (3件):
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巻: 696  号:ページ: 114-121  発行年: 2010年02月02日 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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我々は選択した個々の発癌性PAH(c-PAH:ベンゾ[a]ピレン,B[a]P;ジベンゾ[a,l]ピレン,DB[a,l]P),c-PAHの人工的混合物(c-PAHミックス)そして都市大気粒子物質(PM)由来の抽出可能な有機物質(EOM)の作用機構における酸化損傷の役割を調べた。2つの細胞株(ヒト肝細胞腫,HepG2;ヒト2倍体肺線維芽細胞,HEL)を様々な濃度の化合物および混合物で24時間および48時間処理した。一群の酸化ストレスマーカーは8-オキソデオキシグアノシン(8-オキソdG),15-F2t-イソプロスタン(15-F2t-IsoP)そしてタンパク質カルボニル基を含んだ。試験化合物に対する細胞株の反応はかなり異なった。HepG2細胞において,DNAに対する酸化損傷は個々のc-PAHやc-PAHミックスにより一般的に誘導されなかったが,EOMはそれらの細胞で8-オキソdGのレベルを増した。HEL細胞において,化合物はどれも酸化的DNA損傷を誘導しなかった。15-F2t-IsoPのレベルで測定された脂質過酸化は48時間の培養後にのみHepG2細胞でc-PAHにより誘導される一方,EOMの効果は24時間後に既に検出された。HEL細胞において,個々のc-PAHとc-PAHミックスは一般的に15-F2t-IsoPのレベルを減じた。この効果はEOM処理でより強くさえあった。細胞抽出物中のカルボニルレベルで評価したタンパク質酸化は,何れの細胞株でもどの化合物の24時間処理後には誘導されなかった。HepG2細胞におけるDB[a,l]Pを除き,個々のc-PAHやc-PAHミックスは48時間処理後に両方の細胞株でタンパク質酸化を一般的に誘導した。EOMにより引き起こされるタンパク質に対する酸化損傷は48時間の培養後HepG2細胞で一般的に増す一方,HEL細胞ではその効果はEOMの一つの用量でのみ見られた。まとめると我々の結果は,HepG2細胞において24時間処理後のDNAおよび脂質に対する,そして48時間後のタンパク質に対する酸化損傷を誘導するEOMの能力を立証する一方,c-PAHの効果はかなり低かった。HEL細胞におけるc-PAHおよびEOMによる酸化ストレス誘導は弱かった。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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動物に対する影響 

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