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J-GLOBAL ID：201002240086978729   整理番号：10A0910119

脊椎動物のH2A.Zヒストン変異体の2つのイソフォームの同定と特性検討

Identification and characterization of the two isoforms of the vertebrate H2A.Z histone variant

著者 (6件)： MATSUDA Ryo (Tohoku Univ., Sendai) ,  HORI Tetsuya ,  KITAMURA Hiroshi (Tohoku Univ., Sendai) ,  TAKEUCHI Kozo ,  FUKAGAWA Tatsuo ,  HARATA Masahiko (Tohoku Univ., Sendai)
資料名： Nucleic Acids Research  (Nucleic Acids Research)
巻： 38  号： 13  ページ： 4263-4273  発行年： 2010年 
JST資料番号： D0242C  ISSN： 0305-1048  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヒストン変異体H2A.Zは進化的に保存され,遺伝子の発現と遮断および染色体分離に対して多様な効果を持つことが報告されている。最近,脊椎動物のゲノムからH2A.Zをコードする2種類の遺伝子が同定されているが,これらの遺伝子から転写されたH2A.Zの機能的な異同については分かっていない。本研究では,この2種類の遺伝子がコードするH2A.Zを同定し,その特性を検討した。それぞれの遺伝子を個々にノックアウトしたニワトリのDT40細胞を用いて,これらの遺伝子からH2A.Z-1およびH2A.Z-2が生成することが分かった。H2A.Z-1およびH2A.Z-2は長いSDS-PAGEゲル上で分離できた。H2A.Z-1およびH2A.Z-2はSRCAOクロマチン再構築複合体により同等に蓄積したことから,その機能の冗長性が示唆された。H2A.Z-1とH2A.Z-2の一方を欠損する細胞は増殖および遺伝子発現において異なる変化を示したことから,H2A.Z-1およびH2A.Z-2はヌクレオソームの安定性およびクロマチン構造に対して異なる効果を示すことが示唆された。以上より,H2A.Z遺伝子産物の多様な機能の分子的基礎に関する識見が得られた。

シソーラス用語： *ヒストン ,  *形態 ,  細胞遺伝現象 ,  欠失突然変異 ,  細胞増殖 ,  遺伝子発現 ,  ヌクレオソーム ,  遺伝子 ,  *アイソフォーム ,  クロマチンリモデリング ,  *H2A.Z ,  分子遺伝現象
準シソーラス用語： SRCAP遺伝子 ,  クロマチン再構築 ,  ノックアウトニワトリ ,  *ヒストンH2A.Z

分類 (1件)： 細胞構成体一般  (EF03010Z)

タイトルに関連する用語 (4件)： 脊椎動物 ,  ヒストン ,  変異体 ,  同定