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J-GLOBAL ID：201002240160750131   整理番号：10A0843344

SUS304ステンレス鋼のすきま内外における腐食に及ぼす塩種と乾湿条件の影響

Effects of Salt Composition and Wet/Dry Condition on Corrosion Behavior of Type 304 Stainless Steel Inside and Outside of Crevice

著者 (3件)： 梶川俊二 (株式会社デンソー材料技術部) ,  磯部保明 (株式会社デンソー材料技術部) ,  興戸正純 (名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 74  号： 8  ページ： 493-500 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自動車の腐食は融雪剤散布や沿岸地域の海塩粒子飛来などの塩害の影響を強く受ける。これまでに,塩水噴霧と乾湿サイクル試験を組み合わせて塩害環境で自動車に生じる腐食現象を模擬できるベンチ腐食試験法を考案した。本研究では,SUS304ステンレス鋼のすきま部の腐食に与える環境因子の影響を明らかにするため,ベンチ腐食試験法を用い,塩化物の種類や乾燥湿潤条件の影響を調べた。さらに,電気化学測定も行なった。人工海水と自然海水のいずれでも高湿度(60%RH以上)ではすきま部の方が腐食深さが深いが,低湿度では一般部の孔食の方が深くなった。MgCl₂,CaCl₂による腐食深さはNaClと異なり,高湿度ではすきま部の方が深いが,低湿度では一般部の方が深かった。

シソーラス用語： *オーステナイト系ステンレス鋼 ,  自動車用鋼 ,  *耐食性 ,  塩害 ,  凍結防止剤 ,  塩分 ,  腐食試験 ,  塩水噴霧試験 ,  乾湿繰返し試験 ,  隙間腐食 ,  孔食 ,  表面構造 ,  海水 ,  塩化ナトリウム ,  塩化マグネシウム ,  塩化カルシウム ,  電気化学的挙動 ,  さび ,  腐食生成物 ,  相組成 ,  外観検査 ,  深さ ,  電気化学的分極 ,  電流電圧特性 ,  腐食電流 ,  腐食電位
準シソーラス用語： SUS304 ,  飛来塩分 ,  表面組織 ,  人工海水 ,  腐食深さ

分類 (1件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (14件)：

• 1) Japan Society of Corrosion Engineering: <i>Kinzoku no fusyoku bousyoku Q&A</i>, (Maruzen, Tokyo, 1988) pp. 30-31.
• 2) S. Fujita and H. Kajiyama: Zairyo-to-Kankyo 50(2001) 115-123.
• 3) Japan Society of Corrosion Engineering: Zairyo kankyougaku nyuumon, (Maruzen, Tokyo, 1993) p. 30.
• 4) H. Sunaga: Sutenresukou no sonsyou to sono bousi, (Nikkan Kogyou Shinbunsya, Tokyo, 1977) pp. 25-30.
• 5) S. Kajikawa, Y. Isobe and M.Okido: J. Japan Inst. Metals 73(2009) 362-367.

タイトルに関連する用語 (5件)： SUS304 ,  ステンレス鋼 ,  すきま ,  腐食 ,  塩