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J-GLOBAL ID：201002240425738694   整理番号：10A0784095

光通信ネットワークにおける非線形光学効果 デジタル信号処理を用いた非線形光学効果の補償技術

著者 (2件)： 佐野明秀 (NTT 未来ねっと研) ,  山崎悦史 (NTT 未来ねっと研)
資料名： O plus E  (O plus E)
号： 369  ページ： 926-930  発行年： 2010年07月25日 
JST資料番号： Z0994A  ISSN： 0911-5943  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 伝送速度の高速化に伴って信号パワーが増加する傾向にあり,光ファイバー中での非線形光学効果による伝送品質の劣化が課題となっている。ここでは,デジタル信号処理を用いた非線形光学効果の補償技術について最近の傾向を解説した。まず,光ファイバ伝送における非線形効果の影響と自己位相変調技術に焦点を置いた非線形補償技術の概要を,次に,非線形補償技術を適用した光OFDM信号の長距離伝送実験の結果を紹介した。100Gbit/s級の超高速信号の長距離伝送では,波長分散と自己位相変調を同時に補償することが可能な逆伝播法が有力な方式として提案され,送信端・受信端での実証実験が報告されていることを述べた。111Gbit/sの光OFDM伝送において,受信端で本方式を用い,16,000km以上の長距離伝送において自己位相変調補償が有効であることを確認した。

シソーラス用語： 光通信 ,  *信号伝送 ,  光ファイバ ,  光信号 ,  WDM【信号】 ,  OFDM ,  補償 ,  *自己位相変調 ,  信号処理 ,  分散【dispersion】
準シソーラス用語： *光伝送 ,  *長距離伝送 ,  ディジタル信号処理 ,  波長分散

分類 (3件)： 光導波路,光ファイバ,繊維光学  (BD06030H) ,  光通信方式・機器  (ND10000B) ,  非線形光学  (BD05000T)

引用文献 (11件)：

• Y. Miyamoto and S. Suzuki: “Advanced optical modulation and multiplexing technologies for high-capacity OTN based on 100 Gb/s channel and beyond,” IEEE Commun. Mag., pp. S65~S72(2010)
• S. Watanabe and M. Shirasaki: “Exact compensation for both chromatic dispersion and Kerr effect in a transmission fiber using optical phase conjugation,” J. Lightwave Technol., Vol.21, No.7, pp. 243~248(1996)
• X. Liu, X. Wei, R. E. Slusher, and C. J. McKinstrie: “Improving transmission performance in differential phase-shiftedkeyed systems by use of lumped nonlinear phase-shift ompensation,” Opt. Lett., Vol.27, No.18, pp. 1616~1618(2002)
• C. Xu and X. Liu: “Postnonlinearity compensation with data-driven phase modulators in phase-shift keying transmission,” Opt. Lett., Vol.27, No.18, pp. 1619~1621(2002)
• K. Roberts, C. Li, L. Strawczynski, M.O’sullivan, and I. Hardcasle: “Electronic precompensation of optical nonlinearity,” IEEE Photon. Technol. Lett., Vol.18, No.2, pp. 403~405(2006)

タイトルに関連する用語 (4件)： 光通信ネットワーク ,  非線形光学効果 ,  デジタル信号処理 ,  補償