抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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伝統的に多様化のパターンとプロセスは化石記録からのみ推測できていたが,現在は分子系統から推測される多様化動力学を可能とする多くのツールが存在する。新しいデータに対するこれらのツールの適用は,多様性依存性多様化の普及の問題に対する興味を新たにしている。しかしながら,分子系統における絶滅種の欠如は基礎となる多様化動力学の正確さを妨げ,また化石記録は絶滅種に対するデータを供給するが,そのサンプルの不完全性が真の多様化プロセスを覆い隠す。今回コンピューター産生多様性依存性系統発生を用いて,絶滅系統を除く分子系統を模倣した。更に時間軸を不連続な間隔に変換し,系統における多様な保持プロセスを負わせて化石記録をシミュレートした。また多くの海洋分類に対する信頼できる系統発生の欠如に基づき,コンピューター産生系統発生から系統発生情報を除去した。シミュレート化分子系統から,多様化の減少率を同定する標準計量(γ統計量)の効果を調べた。多様化の基礎減少率は,多様化率の変化の率が高いときのみ及びもし平衡多様性が最初に到達したか又はその後直ぐに分子系統が多様化プロセスを捕獲したならば検出された。一方,シミュレート化化石記録からの多様化概算率は,平衡が広範囲な保持シナリオに達した後に多様化の期待したゼロ率を捕獲した。多様化率の変化の率が低いときに,γ統計量は化石記録と同様に多様化の減少率を検出できないであろう。このように分子統計に対する著明に負のγ値は多様化の減少率を示すが,著明でない負又は正のγ値は指数的多様化,又は多様化のゆっくりした減少率,又は一定の多様性で単純な種のターンオーバーを意味するであろう。