西部亜寒帯太平洋浅海域における沈降する有機物質と無機物の関係

SHIGEMITSU Masahito; WATANABE Yutaka W.; YAMANAKA Yasuhiro; YAMANAKA Yasuhiro; KAWAKAMI Hajime; HONDA Makio C.

文献

J-GLOBAL ID：201002240497851606 整理番号：10A1004702

西部亜寒帯太平洋浅海域における沈降する有機物質と無機物の関係

Relationship between Sinking Organic Matter and Minerals in the Shallow Zone of the Western Subarctic Pacific

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資料名：
巻： 66 号： 5 ページ： 697-708 発行年： 2010年10月
JST資料番号： G0159B ISSN： 0916-8370 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：ドイツ (DEU) 言語：英語 (EN)

オパ-ルが卓越した沈降粒子である西部亜寒帯太平洋(WSAP)の150m,540m,1000mのセジメントとラップによる有機物質,CaCo₃,オパール,地殻起源物質という4つの主要な成分の時系列データを”バラストモデル”を含む沈降粒子に関する4つの単純なモデル開発のために用いた。バラストモデルは深海中の大部分の有機物質の”雨”はミネラル類によって運ばれているという概念に基づいている。これら4つのモデルは4つの沈降粒子の主要成分それぞれの540mと1000mでのフラックスを150mでのそれぞれの成分のデータを初期条件として用いることで同時に再現するようにデザインしている。4つのモデルのうち,バラストモデルは沈降速度が水深にともなって増加するように考えられているが,これは,モデルの基準をデータに合うように赤池の情報量基準を用いることで最適値として同定したものである。このモデルは540mと1000mにおける有機物質のフラックスの再現に成功している。つまり,バラストモデルの概念はWSAPの浅海域において季節時間スケールでうまく機能しているのである。このことは,また,バラストとして働くミネラル類が単に有機物質を沈降過程での分解から物理的に保護するだけでなく,沈降速度を増すことで分解の度合いを減じていることを示している。(翻訳著者抄録)

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水圏・生物圏の地球化学 , 海水の物理的性質

引用文献 (31件)：

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