抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金属マグネシウムを用いた大気中の配管鋼材の電気防食工法について紹介した。配管の維持管理では,錆による劣化を防止する「腐食防止」に関する技術が求められている。本稿で紹介する「マグネラップ」は溶液中の単体とイオン間で生じる酸化還元反応を利用しており,イオン化傾向の大きいマグネシウムを使用し,その酸化性を利用し電蝕から鉄材等を守る犠牲防食材である。マグネシウムに鉄が近接した際,マグネシウム周辺に電解質が介在すれば酸化反応が生じる。この反応が強いほど鉄とマグネシウムの間で電子の往来が活発となり,その際発生する電気的エネルギーをマグネシウムが利用することで,最終的に電解質と化学反応を起こして化合物となって消失する。つまりマグネシウムの腐食反応が活発なほど,鉄は腐食しにくくなる。マグネラップは,マグネシウムと鉄の大きな電位差を利用する犠牲防食材である。本法は,軽くて強く,衛生的で,取り付け工事が簡単,防食効果を視認できるなどの特長がある。