抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「栃木しゃも」の最適出荷日齢を検討するため,長期間飼養試験及び解体調査を実施した。発育性は,日長時間による影響を受けており,発生時期の違いによってふ化後同一日齢であっても,生育差が生じていた。このことから,最適出荷日齢は,骨格成長終了体重を指標として行うことが望ましいと推察された。「栃木しゃも」における骨格成長終了体重は,雄で約3kg,雌で約2kgと推定された。また,前記体重以降の飼養期間延長は,集団における体重のバラツキが大きくなり,正肉や燻製等の製品にした際のバラツキを生じることとなることが危惧された。更に,解体後の熟成日数による物理性及び旨味成分であるグルタミン酸含有量について調査した。物理性のうち,モモ肉において飼養日数が長くなるほど剪断力価が高く,解体3日後の剪断力価はと殺当日から25~35%低下する傾向がみられた。グルタミン酸含有量は,熟成1日後から上昇が見られたことから,3日間の熟成期間をおくことにより物理性及び旨味成分の改善がみられた。使用目的及び用途に応じた出荷時期や熟成期間の調整により品質の高い「栃木しゃも」の供給ができると考える。(著者抄録)