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J-GLOBAL ID:201002240752420347   整理番号:10A0580929

α9β1インテグリン関与は好中球の自然発生的アポトーシスを阻害する:Bcl-2ファミリーメンバーの関与

α9β1 integrin engagement inhibits neutrophil spontaneous apoptosis: Involvement of Bcl-2 family members
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資料名:
巻: 1803  号:ページ: 848-857  発行年: 2010年07月 
JST資料番号: B0207A  ISSN: 0005-2728  CODEN: BBBMBS  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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インテグリンシグナル伝達は,一般的に細胞の生存能に関わるよく特性化された経路から成る。α9β1インテグリンは最近に研究の標的になってきており,好中球に生存促進作用を及ぼすことが知られている。しかしながら,α9β1インテグリン-共役シグナル伝達経路がどのようにして相互作用するのか,好中球においてこれらが如何にして収束して自然発生的アポトーシスを最終的に調節するのか,に関しては詳細な研究は存在しない。この点に関して,α9β1インテグリン関与により誘発された主要シグナル伝達事象を研究し,これらのシグナル伝達経路がヒト好中球のアポトーシスプログラムをどのようにして調節するかを研究しようとした。好中球においてα9β1インテグリンと結合することが知られている蛇毒ジスインテグリンであるVLO5を用いて,α9β1インテグリンがインテグリンシグナル伝達経路の活性化をもたらし,好中球の自然発生的アポトーシスを強力に低下させることを示した。これらの作用は,PI3K及びMAPK経路の活性化に依存した。なぜなら,LY294002(PI3K阻害剤)あるいはPD95059(MEK阻害剤)両者がVLO5/α9β1相互作用の影響を明らかにしたからである。VLO5/α9β1関与がNF-κB核輸送を誘導し,アポトーシス促進蛋白質Badの分解を誘導し,抗アポトーシス蛋白質Bcl-XLの発現を上昇させることにより,抗アポトーシス蛋白質とアポトーシス促進蛋白質との間の比率を上昇させることを示した。VLO5はまた,ミトコンドリア外膜へのBax輸送及び結果としてのチトクロームc遊離を妨げることにより,好中球の自然発生的アポトーシスの初期段階を阻害した。結論として,ヒト好中球におけるα9β1インテグリンシグナル伝達経路の機構的詳細が明確になったので,好中球が顕著な役割を演じるヒト疾患に対する新たな治療薬を開発することが可能になると思われる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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白血球,リンパ球  ,  細胞生理一般  ,  生物学的機能 

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