抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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先月号に引き続き,地下施設火災事例としてトンネル火災の概要を紹介した。昭和62年に発生した東大阪市の生駒トンネル事故を紹介した。この火災事故は送電線ケーブル等を納めた接続器が燃え上がり,停電したため普通電車(6両編成)が火災地点を通過後に立ち往生して猛烈な煙に巻き込まれたものであった。乗客は避難誘導されたが49人が病院に収容された。また,消防隊の消防活動状況も報告した。次に林野火災の消防活動事例として昭和62年4月に東京都五日市町で発生した火災事故を紹介した。内容は,1)火災の概要,2)火災原因,3)地域特性,4)消防活動の概要,5)教訓とすべき事項,6)林野火災消防戦術の基本などである。1),2)では,出場消防隊(消防隊522名,消防団隊603名),焼損地域面積(山林4ヘクタール),火災原因は枯葉の焼却中に強風で延焼したと推定されることなどを報告した。3)では,地域状況,林野状況,水利状況などを示した。4)では,初期消防活動,出場消防隊の状況,消防活動方針及び活動概要,ポンプ車による消防防御状況などを報告した。5)では,消防隊の応援命令の時間短縮化,総括指揮者の上空指揮の配慮,燃料・消火用資器材の集中管理などを示した。6)では林野火災における対応の基本,消防戦術の基本につき詳細に考察した結果を示した。