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J-GLOBAL ID：201002240851383054   整理番号：10A0751062

「水素経済社会」は到来するか? いまメタノールエコノミーを考える

著者 (1件)： 齋藤彰久 (南カリフォルニア大)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 65  号： 8  ページ： 12-19  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水素はクリーンなエネルギー材料である。しかし,その生産上の問題,液化しにくく,爆発範囲が広く,接触する多くの金属材料を劣化させるなど問い扱い上の問題もあり,「水素経済社会」の実現は簡単なものではない。水素をつくると二酸化炭素が排出される。水素を蓄えるには冷却が必要である,水素を運ぶのは無駄が多い,高圧縮して積まないと遠くへ運べない,水素を詰めるには大変な仕掛けがいる,など経済原理の点からの疑問がある。これに代わるものとして「メタノール経済社会」が構想されている。温暖化ガスをだす燃料を使わない電力から水素を得てメタノールを合成し,これを利用するものである。火山と温泉で熱い国アイスランドで実現に向けた一歩が踏みだされる。

シソーラス用語： *水素 ,  クリーンエネルギー ,  液化 ,  爆発限界 ,  水素脆性 ,  *二酸化炭素 ,  温室効果ガス ,  電力 ,  *エネルギー ,  *エネルギー資源 ,  *脂肪族アルコール
準シソーラス用語： 温暖化ガス ,  *新エネルギー

分類 (2件)： 非金属化合物  (CD01070R) ,  脂肪族アルコール  (CF03090H)

物質索引 (1件)： メタノール

タイトルに関連する用語 (4件)： 水素経済 ,  社会 ,  メタノール ,  エコノミー