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J-GLOBAL ID：201002241011245269   整理番号：10A0978586

熱可塑性エラストマーの今そして未来 高溶融張力エチレン系エラストマーHMS POE及びオレフィンブロック共重合体OBCの特徴と適用事例

High Melt Strength Polyolefin Elastomers (HMS POEs) and Olefin Block Copolymers (OBCs)

著者 (2件)： 小野道雄 (ダウ・ケミカル日本 ダウ日本開発セ) ,  大村隆彦 (ダウ・ケミカル日本)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 83  号： 9  ページ： 303-309  発行年： 2010年09月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 成形サイクルタイムが短縮できる,高溶融張力を有するエチレン-α-オレフィンランダム共重合体(HMS POE)およびオレフィン系マルチブロック共重合体(OBC)それぞれの特徴と用途を解説した。HMS POEは高分子量で,多くの長鎖分岐を有するのが特徴である。せん断速度による複合粘度勾配が大きく(シェアーシニング性),広いせん断速度範囲にわたってtanδが低く,それに歪み硬化性および大幅な耐熱性が向上するのが特徴である。用途例として押出しシートの深絞り成形および自動車向け射出成形用TPOの改質用エラストマーを紹介した。一方OBCはポリエチレンをハードソグメントに,エチレン-α-オレフィンエラストマーをソフトセグメントとするマルチブロック共重合体である。両セグメントをそれぞれの重合触媒で重合し,チェーン・シャトリング剤によって連結して,マルチブロック共重合体を製造する。耐熱性と柔軟性の兼備,結晶化開始温度の上昇,それに優れた耐摩耗性および圧縮永久歪の特徴を解説した。用途として,おむつおよび衛生用品用の弾性フィルムおよび繊維,加圧およびホットメルト接着剤,それにスポーツ,自動車および梱包用の発泡フォームを紹介した。

シソーラス用語： *熱可塑性ゴム ,  *ポリオレフィン ,  高分子量 ,  枝分れ ,  *ブロック共重合体 ,  ずり粘度 ,  サイクル ,  剪断速度 ,  誘電正接 ,  耐熱性 ,  深絞り加工 ,  添加剤 ,  重合触媒 ,  カップリング剤 ,  部分 ,  ポリエチレン ,  弾性線維 ,  膜 ,  ホットメルト接着剤 ,  衛生用品 ,  セルララバー ,  ブロー成形 ,  マルチブロック共重合体 ,  射出成形 ,  *成形性 ,  耐摩耗性 ,  歪硬化 ,  メルトインデックス ,  ガラス転移点 ,  硬度
準シソーラス用語： 熱可塑性エラストマー ,  長鎖分岐 ,  成形サイクル ,  tanδ ,  深絞り成形 ,  改質剤 ,  ハードセグメント ,  ソフトセグメント ,  弾性膜 ,  発泡ゴム ,  製品紹介 ,  成形加工性 ,  圧縮永久歪 ,  メルトフローインデックス

分類 (3件)： ゴム  (YH07020M) ,  重合触媒,重合開始剤  (CG04070V) ,  射出成形  (YH04050Y)

引用文献 (5件)：

• 1) Arriola, D. J.; Carnahan E. M.; Hustad, P. D.; Kuhlman, R. L.; Wenzel, T. T.: Science, 312, 714 (2006)
• 2) Wang, W-J.; Ye, Z.; Fan, H.; Li, B-G.; Zhu, S.: Polymer, 45, 5497 (2004)
• 3) Wood-Adams, P.; Costeux, S.: Macromolecules, 34, 6281 (2001)
• 4) Takumura, Y.: Kagaku-to-Kogyo, 71, 457 (1997)
• 5) http://www.dow.com/elastomers/

タイトルに関連する用語 (10件)： 熱可塑性エラストマー ,  未来 ,  溶融張力 ,  エチレン ,  エラストマー ,  HMS ,  POE ,  オレフィン ,  ブロック共重合体 ,  適用事例