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J-GLOBAL ID：201002241444482605   整理番号：10A1094529

レーザー光源の新しい潮流と実用化の胎動 手のひらサイズ超短パルス固体レーザーの開発

著者 (4件)： 山添昇吾 (富士フイルム) ,  加藤雅紀 (富士フイルム) ,  笠松直史 (富士フイルム) ,  足立貴志 (富士フイルム)
資料名： O plus E  (O plus E)
号： 372  ページ： 1294-1298  発行年： 2010年10月25日 
JST資料番号： Z0994A  ISSN： 0911-5943  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 超短パルス光の,生産や臨床,産業への実用化を阻む,Ti:Sapphire(Ti:S)結晶を用いたモード同期レーザ装置に見られるような,大型,不安定動作,定期的光学アライメント調整の必要性,高価格等の課題がある。そこで,著者らは,これら課題を解決し,様々な応用展開が可能な簡素で小型共振器構造の超短パルス固体レーザの開発に着手し,原理実証した。小型化のキーポイントは,1)小型LD励起レーザー発振器,2)超短パルスレーザー発振器および3)負分散出力ミラー,の開発である。レーザー結晶としては,6種以上の候補材料から,有望なYb:KYW(KY(WO₄)₂)の動作特性に絞って解説した。小型化において課題となるモード同期の不安定性を,ソリトン型モード同期法を採用し,分散補償を精密に行うことと負分散ミラーの新規開発により解決し,極めて安定な小型モジュールを実現した。開発したレーザの特徴を活かした,2光子顕微鏡,2光子記録などの,いくつかの応用実験にも成功した。

シソーラス用語： 光源 ,  サファイアレーザ ,  *パルスレーザ ,  *固体レーザ ,  レーザ共振器 ,  レーザ励起 ,  *小型化 ,  イッテルビウム ,  ドーピング ,  タングステン酸塩 ,  カリウム化合物 ,  イットリウム化合物 ,  イットリウムアルミニウムガーネット ,  酸化イットリウム ,  モード同期 ,  Ti-サファイアレーザ ,  *フェムト秒レーザ
準シソーラス用語： YAG【ガーネット】 ,  レーザー光源 ,  半導体レーザ励起

分類 (1件)： 固体レーザ  (BD04080W)

引用文献 (15件)：

• 大谷薫明, 梅本真, 松本正幸: 富士フイルム研究報告, No.42, p. 1(1997)
• 原田明憲, 二瓶靖和, 岡崎洋二, 神山宏二: 富士フイルム研究報告, No.48, pp, 22~27(2003)
• A. Bartels, T. Dekorsy, and H. Kurz:“Femtosecond Ti: sapphire ring laser with a 2-GHz repetition rate and its application in time-resolved spectroscopy,” Opt. Lett., Vol.24, pp. 996~ 998(1999)
• D. Li, U. Demirbas, J. R. Birge, G. S. Petrich, L. A. Kolodziejski, A. Sennaroglu, F. X. Kartner, and J. G. Fujimoto:“Diode-pumped passively mode-locked GHz femtosecond Cr: LiSAF laser with kW peak power,” Opt. Lett., 35(9), pp. 1446~1448(2010)
• A. E. H. Oehler, T. Sfidmeyer, K. J. Weingarten, and U. Keller:“100 GHz passively modelocked Er: Yb: glass laser at 1.5 mm with 1.6-ps pulses,” Opt. Express, 16(26), pp. 21930~21935(2008)

タイトルに関連する用語 (9件)： レーザー光源 ,  潮流 ,  実用化 ,  胎動 ,  手のひら ,  サイズ ,  超短パルス ,  固体レーザー ,  開発