抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
オーステナイト系ステンレス鋼は塩化物割れに敏感であるが水素脆化には多少なりとも免疫性がある。フェライト系,マルテンサイト系や二相ステンレス鋼は水素脆化には敏感であるが塩化物割れには多少なりとも免疫性がある。塩化物割れに関し,60°C超の温度ではAISI304や316の選択使用がよいが,応力レベルすなわち冷間変形グレード,溶接品質,熱応力,高外部引張応力にT工に注意を要する。ハイリスク時には304や316は適さず,二相ステンレス鋼やフェライト系ステンレス鋼の方が好ましい。しかし,かかるグレードはパイプや容器に適しており,市場にはまだ相対的に新参ものである。水素脆化は低電極電位で起り,塩化物割れは高電極電位で起る。塩化物割れには酸素が要るから,酸素が無ければ塩化物割れは起らないだろう。