抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
数十ppm程度の微量のポリ塩化ビフェニル(PCB)が混入した絶縁油を含む電気製品として,電気機器が約120万台,柱上変圧器が約330万台,OFケーブルが約1400kmあると推定され,そのPCBの安全な処理が求められている。ここではロータリーキルン式の焼却炉を用いた試験を行った。1回目は処理能力88.8t/dの焼却炉を用いて,1100°C以上を維持する温度管理を行い,1.7kLの絶縁油の処理を行った。この結果,排ガス,排水,敷地境界,周辺大気等の基準値をクリアし,安全に無害化できることが確認された。次に変圧器とOFケーブルを固定床炉で加熱し,その燃焼ガスを焼却する試験を実施した。すなわち,この燃焼炉からの燃焼ガスをロータリーキルンに導入し,その温度を1,100°C以上×2秒以上の滞留時間を確保することによって,問題なくPCBを除去できた。また,その時の排ガス,排水,敷地境界,周辺大気等も問題なく,安全に無害化できることが確認された。