文献

J-GLOBAL ID：201002241907734986   整理番号：10A0995041

秘密分散データベースの構造演算を可能にするマルチパーティプロトコルを用いた関係代数演算

Relational Algebra in Multi-party Protocol to Enable Structual Operation in Secret Shared Databases

著者 (4件)： 志村正法 (電通大) ,  宮崎邦彦 (日立) ,  西出隆志 (九大) ,  吉浦裕 (電通大)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(CD-ROM)  (情報処理学会論文誌 論文誌ジャーナル(CD-ROM))
巻： 51  号： 9  ページ： 1563-1578  発行年： 2010年09月15日 
JST資料番号： Z0778B  ISSN： 1882-7837  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 個人情報が電子化されネットワーク上で授受されるに従い,その漏洩が社会問題となっている。個人情報の漏洩には様々な形態があるが,なかでもデータベースからの漏洩は大量の個人情報が1度に漏洩するので,きわめて甚大な被害をもたらす。データベースからの情報漏洩対策として,秘密分散法および暗号を用いてデータが漏洩しても読めないようにする方法がある。しかしこれらの従来方法を採用した場合,JOIN演算など,複数のテーブルにまたがる構造演算を行うことができなかった。本論文では,関係データベースの構造演算が関係代数によってモデル化されることに着目する。マルチパーティプロトコルを用いた関係代数演算の実行を可能にし,秘密分散法によって分散されたデータベース上で,データを1度も復号することなくすべての構造演算を可能とする。(著者抄録)

シソーラス用語： *コンピュータセキュリティ ,  漏れ ,  分散データベース ,  秘密 ,  *関係代数 ,  *関係データベース ,  モデリング ,  プロトコル ,  分散化
準シソーラス用語： マルチパーティプロトコル ,  情報漏洩 ,  秘密分散法

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  データベースシステム  (JD03030U)

引用文献 (17件)：

• 志村正法, 遠藤つかさ, 宮崎邦彦, 吉浦 裕: 安全で機能制限のないデータベースを実現するマルチパーティプロトコルを用いた関係代数演算, 情報処理学会研究報告, CSEC42, pp. 187-193(2008).
• 桜井友二, 齊藤泰一: 情報漏えい防止データベースシステムの提案, Proc. SCIS2006, 1F2-5(2006).
• 守田泰博, 宮本俊幸, 熊谷貞俊: 秘密分散共有法を用いた分散データベースシステム, 電子情報通信学会技術研究報告, CST2004-47, pp. 49-54(2005).
• Hacigumus, H., CLi, B. I. and Mehrotra, S.: Executing SQL over Encrypted Data in the Databases-Service-Provider Model, Proc.2002 ACM SIGMOD International Conference on Management of Data, pp. 216-227(2002).
• Denning, D. E.: Field Encryption and Authentication, Proc. Advances in Cryptology (CRYPTO’83), pp. 231-247(1984).

タイトルに関連する用語 (4件)： 秘密 ,  分散データベース ,  マルチパーティプロトコル ,  関係代数