抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中央日本の犬山地域の美濃帯中に見られる放散虫チャートの下部ノーリック統の粘土岩の磁気的なフラクションには,多くのNiに富む酸化した亜自形にたいする小さな自形のスピネルを含む.後期トリアス紀には衝突クレーターが数多く報告されている.本論ではトリアス系の遠洋性チャートから発見した衝突に伴うスピネル類について,天体衝突の年代やインジェクタ層の産出層準を知る上で重要なので,産出層準・年代・化学組成分析の結果を予察的に報告している.その結果,美濃帯下部ノーリック統の層状チャートに挟まれる粘土岩は,天体衝突に関連して堆積した可能性が示唆された.まだ,衝突石英やガラス質スフェルールなどの天体衝突粒子は発見されていない.しかし,Niに富むスピネル粒子が多量に発見されたところから見て,未発見の粒子が今後発見される可能性が高い.