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J-GLOBAL ID：201002242640375678   整理番号：10A0350057

蛋白質表面に露出したシステイン残基は主要なミトコンドリア内チオールであり,酸化損傷を保護する

Cysteine residues exposed on protein surfaces are the dominant intramitochondrial thiol and may protect against oxidative damage

著者 (4件)： REQUEJO Raquel (MRC Mitochondrial Biology Unit, Cambridge, GBR) ,  HURD Thomas R. (MRC Mitochondrial Biology Unit, Cambridge, GBR) ,  COSTA Nikola J. (MRC Mitochondrial Biology Unit, Cambridge, GBR) ,  MURPHY Michael P. (MRC Mitochondrial Biology Unit, Cambridge, GBR)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 277  号： 6  ページ： 1465-1480  発行年： 2010年03月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 蛋白質表面に露出したシステイン残基の細胞内レドックス環境に対する寄与は明らかではない。ラット肝臓あるいは心臓から調製した細胞画分の露出システイン残基のネイティブ蛋白質としての存在量をグルタチオン(GSH)量と比較し,単離したミトコンドリア内の露出蛋白質チオールを定量化することで,これらの蛋白質チオールがペルオキシ亜硝酸(ONOO^-)により引き起こされる酸化傷害を保護するか調査した。ミトコンドリアマトリックス中の露出蛋白質チオール濃度は60~90mMで,同画分のGSH濃度より約26倍高いことを見出し,露出した蛋白質チオールが細胞中でのチオールの非酵素的触媒反応にとってグルタチオンより重要性なことを示唆した。さらにミトコンドリア膜および複合体Iにおいて,露出蛋白質チオールがチロシンニトロ化とペルオキシ亜硝酸から生じる蛋白質機能障害を保護することを見出した。蛋白質表面に露出したシステイン残基は主要なミトコンドリア内チオールであり,細胞内酸化防止に重要な役割を果す可能性を示唆した。

シソーラス用語： *タンパク質 ,  アミノ酸残基 ,  *ミトコンドリア ,  *メルカプト基 ,  酸化防止 ,  ペルオキソ酸 ,  亜硝酸 ,  *チオール ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  トリペプチド ,  含硫アミノ酸 ,  第一アミン ,  NAD(P)Hデヒドロゲナーゼ【EC1.6.5】
準シソーラス用語： NAD(P)Hデヒドロゲナーゼ(キノン類) ,  複合体I ,  ペルオキシ亜硝酸

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  生体エネルギー論一般  (EB10010X)

物質索引 (2件)： グルタチオン ,  システイン

タイトルに関連する用語 (5件)： 蛋白質 ,  システイン残基 ,  ミトコンドリア ,  チオール ,  酸化損傷