抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年バイオマスエネルギーは,従来の電気エネルギーだけでなく,非化石エネルギーとしての燃料ガスとして利用されることも,期待が高まっている。2006~2009年3月までに行った1t/dプラントの運転,および,発電結果を整理し,プロセスの性能,及び実用化可能性を調査した。原料は剪定枝,杉チップ,木質ペレットを使用した。エネルギー効率は14.9%から22.8%へ向上し,発電では41kWを記録した。1t/dブルータワーガス化プラントの運転を通じて,以下の特徴が得られた;(1)LHVが11MJ/m
3前後であった。(2)水素濃度が高く,CO転化触媒を通じることにより55vol.%以上まで向上できる可能性を持っている。(3)原料熱量に対する熱分解ガス熱量から算出したエネルギー効率は70.4%であり,投入熱量に対する熱分解ガス熱量から算出したエネルギー効率の最高値は22.8%であった。(4)タールの発生量が小さく,タールトラブルは軽減されることが示唆された。(5)机上実験結果から構築したガス化シミュレーターにより,実規模のプラントによるガス組成を推定できる。