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J-GLOBAL ID：201002242808644980   整理番号：10A0440989

4個のSchiff塩基ペンダントアームをもつシクラム系大環状配位子をもつ二核及び六核銅(II)錯体の合成,結晶構造,及び磁気的性質

Synthesis, Crystal Structures, and Magnetic Properties of Dinuclear and Hexanuclear Copper(II) Complexes with Cyclam-Based Macrocyclic Ligands Having Four Schiff-Base Pendant Arms

著者 (4件)： WADA Shusaku (Dep. of Chemistry, School of Sci. and Technol., Kwansei Gakuin Univ.) ,  SAKA Koki (Dep. of Chemistry, School of Sci. and Technol., Kwansei Gakuin Univ.) ,  YOSHIOKA Daisuke (Dep. of Chemistry, School of Sci. and Technol., Kwansei Gakuin Univ.) ,  MIKURIYA Masahiro (Dep. of Chemistry, School of Sci. and Technol., Kwansei Gakuin Univ.)
資料名： Bulletin of the Chemical Society of Japan  (Bulletin of the Chemical Society of Japan)
巻： 83  号： 4  ページ： 364-374 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： G0450A  ISSN： 0009-2673  CODEN： BCSJA8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一連の十二座配位配位子(H₄L),1,4,8,11-テトラキス(サリチリデンアミノエチル)-1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン及びその置換誘導体と銅(II)塩との反応により二核銅(II)錯体,[Cu₂L],が得られた。このキャラクタリゼーションをIR並びにUV-vis-NIR分光法,及び磁化率の温度依存性(4.5~300K)によって行った。これら錯体の単結晶X線結晶構造解析から各銅(II)イオンは,分子内Cu-Cu距離8.692(2)-8.949(2)Åの歪んだ平面四角形を形成する中心のテトラアザシクロテトラデカンの外側にある2つのSchiff塩基ペンダントアームのキレート化によって結合されていることが明らかになった。結晶構造と一致して,この2つの銅(II)原子間の磁気相互作用は非常に弱い。1,4,8,11-テトラキス(3-メトキシサリチリデンアミノエチル)-1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン(H₄tmsaec)の場合には,結晶学的反転中心をもつ六核錯体,[Cu₆(O₂CCH₃)₈(tmsaec)],が単離された。非対称単位では,1つの銅原子が1つのペンダントアームに結合し2つの銅原子がCu-Cu距離3.096(1)ÅでSchiff塩基部分のメトキシ基をもつ別のペンダントアームに結合している。これにより同じ分子中に単座配位,二座配位,及び橋架け酢酸イオンを含む新しい系が得られる。磁化率データから弱い反強磁性相互作用が最も近接した2つの銅原子間に働いていることが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *アゾメチン ,  *Schiff塩基錯体 ,  *大環状化合物 ,  *窒素複素環化合物 ,  *フェノール類 ,  *芳香族縮合化合物 ,  二核錯体 ,  *銅錯体 ,  錯体生成 ,  *結晶構造 ,  紫外可視吸収スペクトル ,  近赤外スペクトル ,  *磁化率 ,  温度依存性 ,  X線回折 ,  核間距離 ,  相互作用 ,  橋架け錯体 ,  反強磁性 ,  脂肪酸 ,  メトキシ基 ,  薬物
準シソーラス用語： メトキシル基 ,  *Schiff塩基 ,  磁気相互作用 ,  単結晶X線回折 ,  六核錯体

分類 (4件)： 第11族,第12族元素の錯体  (CE01050Y) ,  八員環以上の複素環化合物  (CF07120T) ,  芳香族単環フェノール類・多価フェノール  (CF05090V) ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  (BK09030X)

物質索引 (8件)： 酢酸 ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキスフェノール ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(4-ブロモフェノール) ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(4-クロロフェノール) ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(4,6-ジブロモフェノール) ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(4,6-ジクロロフェノール) ,  2,2′,2′′,2′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(6-メトキシフェノール) ,  1,1′,1′′,1′′′-[1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン-1,4,8,11-テトライルテトラキス(エチレンニトリロメチリジン)]テトラキス(2-ナフトール)

引用文献 (64件)：

• 1) a) P. V. Bernhardt, G. A. Lawrance, Coord. Chem. Rev. 1990, 104, 297.
•  b) V. Alexander, Chem. Rev. 1995, 95, 273.
•  c) K. P. Wainwright, Coord. Chem. Rev. 1997, 166, 35.
•  d) S. F. Lincoln, Coord. Chem. Rev. 1997, 166, 255.
•  e) M. Meyer, V. Dahanoui-Gindrey, C. Lecomte, R. Guilard, Coord. Chem. Rev. 1998, 178–180, 1313.

タイトルに関連する用語 (8件)： Schiff塩基 ,  シクラム ,  大環状配位子 ,  核 ,  銅 ,  錯体 ,  結晶構造 ,  磁気的性質