抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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β-ラクタム系抗生物質であるアンピシリン(ABPC),アモキシシリン(AMPC)と β-シクロデキストリン(β-CD)との包接複合体の水溶液 pH による構造変化について半経験的分子軌道法計算を行った.酸性条件下では ABPC, AMPC 陽イオン(cation)のフェニル環部分が β-CD の空孔内に配置した 1:1 複合体(Complex_Ph)とペナム環部分が配置した複合体(Complex_Pe)の両方が得られた.中性条件下,塩基性条件下では Complex_Ph が包接化合物として得られ,Complex_Pe は形成されにくかった.これらの傾向は種々の pH 水溶液での ABPC, AMPC と β-CD あるいは 2-ヒドロキシル β-CD(HPCD)との包接複合体に関する熱量測定および NMR 測定結果と一致した.(著者抄録)