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J-GLOBAL ID:201002243165347440   整理番号:10A0704558

カイナイト型結晶KZnClSO4・3H2O中の低対称性Cu2+錯イオンの電子構造と動力学 EPRとESE(電子スピンエコー)研究

Electronic structure and dynamics of low symmetry Cu2+ complexes in kainite-type crystal KZnClSO4 3H2O: EPR and ESE studies
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巻: 205  号:ページ: 293-303  発行年: 2010年08月 
JST資料番号: D0079D  ISSN: 1090-7807  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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xバンドでのEPR測定を,KZnClSO4・3H2O中Cu2+の77Kでの角度依存測定によって温度範囲4.2~300Kで実行した。剛体格子のスピンハミルトニアンパラメータは以下の通りである,gz=2.4247,gy=2.0331,gx=2.1535,Az=-103×10-4cm-1,63×10-4cm-1,および-31×10-4cm-1。パラメータは,斜方晶対称D2hにdz2状態の混合を含むdx2-y2基底状態にてMO理論を用いて解析した。解析は,励起軌道状態経由の混合とスピン密度非局在化の結果としての異常g因子シーケンスと比較的小さな超微細分裂異方性を一貫して説明した。ホストZn2+を置換するCu2+イオンが,SO4-Cu-SO4方向に沿って伸びた歪八面体中の四つの水分子と二つのSO4基を配位した四つの構造的に異なる亜鉛サイトのうちの一つを好むと割り当てた。歪は,二つの最低ポテンシャル井戸間のCu2+錯イオンのジャンプによって低温で静的だが20K以上では動的になるJahn-Teller効果による。ジャンプは,温度が上昇すると,連続g因子と超微細分裂を平均する。この過程を,二つの運動平均理論(一般化Bloch方程式とSilver-Getzモデルに基づく古典理論)で議論し,それらの限界について議論した。平均ラインのg因子差の重要性を説明して,ラインシフトからジャンプ周波数を計算するための新しい式を提案した。ジャンプは,エネルギー76(±6)cm-1の励起振動準位経由のフォノン誘起トンネル効果として説明される。この過程は低温では十分に有効ではなく,二つの最低エネルギーポテンシャル井戸のBoltzmannポピュレーションには110K以上で達する。電子スピンエコー法による電子スピン格子緩和測定から,Debye温度はΘD=172Kとして決定した。強く変調されたスピンエコー減衰のFourier変換は,1Hと35Cl核からピークをもつ偽ENDORスペクトルを与える。二重項へのピークの分裂から,変調核までの距離を決定し,Cu2+イオンが位置するサイトの位置を確認した。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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その他の無機化合物のEPR  ,  電子構造一般 

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