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J-GLOBAL ID：201002243491647623   整理番号：10A0976146

ペリジニン-クロロフィル複合体における励起状態エネルギー移動および緩和経路の同定: 超高速中赤外線研究

Identification of excited-state energy transfer and relaxation pathways in the peridinin-chlorophyll complex: an ultrafast mid-infrared study

著者 (7件)： BONETTI Cosimo (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD) ,  ALEXANDRE Maxime T. A. (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD) ,  VAN STOKKUM Ivo H. M. (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD) ,  HILLER Roger G. (Macquarie Univ., New South Wales, AUS) ,  GROOT Marie Louise (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD) ,  VAN GRONDELLE Rienk (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD) ,  KENNIS John T. M. (Vrije Universiteit, Amsterdam, NLD)
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 12  号： 32  ページ： 9256-9266  発行年： 2010年08月28日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ペリジニンクロロフィル-a蛋白質(PCP)は,ペリジニンおよびChl-aを4:1という異常な化学量論比で結合させた,海洋生物渦鞭毛虫で見出される水溶性の三量体集光性錯体である。この論文では,PCPにおける励起状態エネルギー移動および緩和経路を,フェムト秒可視光ポンプ中赤外線プローブ分光により同定した。PCPにおいてペリジニンの光学的に許容されたS₂状態の励起は,ペリジニンの光学的に禁制された低エネルギー状態への内部転換と競合してChl-aへの超高速エネルギー移動を起こす。ペリジニンのS₁状態の150fs以内の振動緩和の後,2つの低エネルギーペリジニン一重項励起状態が識別され,それぞれ分子内電荷移動(ICT)状態および振動的に緩和したS₁状態に帰属された。さらに,ペリジニンのICT,S₁および三重項状態のエネルギー移動および緩和経路について論じた。その結果,ICT状態はPer621/611およびPer623/613に,S₁状態はPer622/612に,三重項状態はPer624/614に局在化しているというエネルギー移動機構が妥当であることを示した。

シソーラス用語： *クロロフィルa ,  *励起状態 ,  *エネルギー移動 ,  赤外線 ,  振動緩和
準シソーラス用語： 中赤外線 ,  分子内電荷移動

分類 (3件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  光化学反応  (CB08020F) ,  光合成  (EB10020I)

物質索引 (1件)： ペリジニン

タイトルに関連する用語 (10件)： ペリジニン ,  クロロフィル ,  複合体 ,  励起状態 ,  エネルギー移動 ,  緩和 ,  経路 ,  同定 ,  中赤外線 ,  研究