抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,日本情報経営学会関西支部2007年11月研究会資料で発表した内容に加筆・修正を加え,利用者サイドから見た国産コンピュータの歴史を概観した。まず,1965年頃に知った手動式卓上計算機,及びパラメトロンコンピュータについて述べた。その後,NEC制御システム部門に入った1967年にはIBM「システム360」が登場し,国産初のTSS(Time Sharing System)「阪大MAC」や富士通の純国産バイトマシン「F230」が開発された。インターネット黎明期にはシステムエンジニアとしてNEC「N2200」を用いたシステム開発や,本格的なTSSマシン「MULTICS」システムの導入に携わり,NECは国内唯一の汎用大型機向け商用OS(Operating System)を開発した。1978年頃からは国産各社が分散アーキテクチャに注力したが,PC(Personal Computer)の出現,スーパーコンピュータの台頭,証券会社でのUNIX営業店端末の導入,Windowsとインテルの席捲といった分散と集中の葛藤が見られた。さらに,グローバルSCM(Supply Chain Management),BPO(Business Process Outsourcing),クラウドコンピューティングといった近年の展開について説明し,グローバルスタンダードをとれるかが重要となることを論じた。