抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チリの農業生産系を同定し,農業生産系が要求するトラクタ時間を確定し,この要求時間を実トラクタパークおよび農業に利用可能な総動力と比較し,チリの農業の機械化水準の指標を分析した。2007年の第7回農業国勢調査,農業省,農業研究所(INIA),農業政策研究事務所(ODEPA),天然資源情報センタ(CIREN-CORFO),機械品輸入協会,チリ大学の農業機械専門家およびチリにおける農業企業管理者から主要情報を入手した。農業生産系,一年生作物,多年生作物(果樹),園芸作物および牧草を含む30種類の主要作物に関する栽培面積,これらの系が要求するトラクタ時間,および利用可能な人力,畜力およびトラクタ動力を確定した。その結果,チリの総栽培面積は1,900,735ヘクタールであり,その61.58%が一年生と多年生の作物用の作付け地で,38.42%が播種型牧草地と改良型牧草地であった。また,12.1百万ヘクタールの自然牧草地があった。多年生作物のトラクタ時間要求量は一年生作物の要求量の1.37倍であった。一方,播種型牧草地のトラクタ時間要求量は改良型牧草地の要求量の7.75倍であった。53,915台のトラクタを収容する実トラクタパークが2,459,502kWの動力を供給していた。これに人力と畜力を加えると,総合計動力は3,194,778KWに達した。この動力はチリの農業の現行要求量を十分に満足する事ができず,1,686台のトラクタ相当の動力が不足していた。この不足分を満足させるには,3年から4年間にわたりトラクタの輸入を年間2,000台増加しなければならない事が分かった。チリの主要農業機械化水準の指標は耕作面積一ヘクタール当たり1.29kWであった。その他,一台のトラクタあたり栽培面積は40ヘクタールである事,一台のトラクタを利用する農民の数は9名である事等の指標が得られた。これらすべての指標は他の南アメリカの国々よりは優れていた。(翻訳著者抄録)