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J-GLOBAL ID:201002245286203871   整理番号:10A0921498

複素剛性モデルを用いた免震構造物の地震時応答変位制御

SEISMIC DISPLACEMENT CONTROL OF BASE-ISOLATED STRUCTURES USING COMPLEX STIFFNESS MODEL
著者 (2件):
資料名:
号: 655  ページ: 1653-1660  発行年: 2010年09月30日 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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免震構造に用いられるオイルダンパー等の速度依存型ダンパーは,地震時において免震周期よりも短周期の振動成分に反応し,応答低減に直接関係なく大きなダンパー軸力を発揮する場合がある。そこで,振動数依存性のない複素減衰に着目,複素減衰モデルにより表されるダンパーは,変位振幅に応じて減衰力がはたらくので,ここでは,変位依存型ダンパーと呼ぶ。本研究では,この変位依存型ダンパーと速度依存型ダンパーの1自由度振動系の応答変位とダンパーが発揮する応答最大軸力の比較により,免震構造物における変位依存性ダンパーの優位性を示すとともに,変位依存型ダンパーを実現する具体的方法を論じる。得られた結果は次のとおりである。複素減衰ダンパーは小さな減衰力で粘性ダンパーと同等の応答変位を有すること。複素減衰ダンパーの優位性を成立させる条件とは,構造物の固有周期が地震動の卓越周期よりも長周期であり,地震動のパワースペクトル密度が免震周期よりも短周期側に偏ることである。また,複素減衰モデルい基づくダンパーを実時間領域で実現するために,アクティブ又はセミアクティブダンパーによる擬似複素減衰制御則を提案した。
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分類 (2件):
分類
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建築物の耐震,免震,制震,防振  ,  構造動力学 
引用文献 (9件):
  • 1) 五十子幸樹,中井川敦,堀則男,井上範夫:ダンパーの作動原理の差異と免震装置のばらつきが免震建物の応答性状に与える影響に関する検討,日本建築学会東北支部研究報告集,第72号構造系,pp.153-156, 2009.6
  • 2) 佐上瑤子,堀則男,五十子幸樹,井上範夫:複素剛性ダンパーモデルによる免震建物の変位制御設計に関する研究,構造工学論文集,Vol.56B, pp.163-170, 2010.3
  • 3) 岩田範生,袖山博:20kN級ダブルバイパス式MRダンパーを用いた動的加振による簡易履歴制御実験,第12回日本地震工学シンポジウム,0271,2006.11
  • 4) 樋渡健,塩崎洋一,藤谷秀雄,曽田五月也:最適レギュレーター理論を用いたMRダンパーによるセミアクティブ免震,日本建築学会構造系論文集 第567号,pp.47-54,2003.5
  • 5) 塩崎洋一,樋渡健,藤谷秀雄,曽田五月也:MRダンパーを用いた免震構造物の簡易なセミアクティブ制御に関する研究,日本建築学会構造系論文集 第570号,pp.37-43,2003.8
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