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J-GLOBAL ID:201002245313066946   整理番号:10A0229004

N 159領域における温かく高密な分子ガス: NANTEN2とASTEによる12CO J=4-3と13CO J=3-2の観測

Warm and Dense Molecular Gas in the N 159 Region: 12CO J=4-3 and 13CO J=3-2 Observations with NANTEN2 and ASTE
著者 (38件):
資料名:
巻: 62  号:ページ: 51-67  発行年: 2010年02月25日 
JST資料番号: G0279A  ISSN: 0004-6264  CODEN: PASJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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大マゼラン星雲の活発な大質量星形成サイトであるN 159領域の12CO J=4-3と13CO J=3-2の新たな観測をそれぞれNANTEN2とASTEのサブミリ波望遠鏡で実施した。12CO J=4-3分布はそれぞれN 159W,N 159E,及びN 159Sに関連した3つのクランプに分割される。この3つのクランプに向けた新しい測定は,13CO J=1-0,J=2-1,J=3-2,及びJ=4-3の同位体遷移と共に12CO J=1-0,J=2-1,J=3-2,及びJ=7-6の他の遷移に沿った分子回転励起と線放射輸送の連立計算に使用される。この観測で13CO J=3-2のデータを新しく取得した。N 159WとN 159Eでの温度と密度は約70~80Kと約3×103cm-3でN 159Sでは約30Kと約1.6×103cm-3になることが分かった。この結果をSpitzer宇宙望遠鏡搭載MIPS(マルチバンド画像光度計)で得た中間赤外線放射と共に若い星団とH2領域のデータに基づいた星形成活動度と比較した。N 159EクランプはSpitzer宇宙望遠鏡MIPSにより24μmで観測された埋め込まれた星団に随伴しており,80Kの高温度はこれらの線源により加熱されていると解釈される。ダスト減光による巨大H2領域の暗いレーンはN 159Eクランプが原因であると考えられる。一方でN 159Wクランプはクランプの東縁方向に主に埋め込まれた星団に随伴している。これらの星団は12CO J=4-3ピークから20′′~40′′のオフセットを示し,恐らく70Kの高温度で示された加熱の原因である。N 159Wクランプは12CO J=4-3ピーク位置と増幅された比R4-3/1-0とR3-2/1-0を示すその西部領域の方向に星形成の徴候を示さない。従って,更に詳細な分析が必要ではあるが,N 159Wピークは約105M(太陽)の星団形成前コアであることを示唆した。N 159Sクランプは30Kの低温と矛盾することなく星形成の徴候をほとんど示さず,N 159WとN 159Eより幾らか低い密度を持つ。N 159Sクランプは将来の星形成の候補でもある。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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星雲  ,  宇宙線起源 
引用文献 (66件):
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  • Bica, E., Clariá, J. J., Dottori, H., Santos, J. F. C., JR.,& Piatti, A. E.1996, ApJS, 102, 57
  • Bica, E. L. D., Schmitt, H. R., Dutra, C. M.,& Oliveira, H. L.1999, AJ, 117, 117, 238
  • Blake, G. A., Sutton, E. C., Masson, C. R.,& Phillips, T. G.1987, ApJ, 315, 621
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