抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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EUの運輸インフラ・ネットワークである欧州横断ネットワーク(TEN-T)構想の発展とEUの東方拡大との関係,および新規加盟国・加盟候補国へのTEN-T関連プロジェクトへの補助制度について本稿は論ずる。2004年に第一次東方拡大を実現したEUは,2007年にルーマニアとブルガリアを加え,現在はクロアチア,マケドニアが加盟候補国となっている。かかる中・東欧諸国の交通インフラは,PHARE(ポーランド・ハンガリー経済復興計画),ISPA(加盟前の構造政策のための手段),欧州投資銀行,結束基金といった支援スキームにより,整備に進捗を見せ,西欧諸国との間や国内の鉄道高速化,信号等保安設備の強化,高速道路整備網の整備が進められた。その一方,自国の財政を圧迫し,財政危機の一因ともなったり,国鉄の経営改革・民営化,地方鉄道の分離・存廃問題が各国で浮上したりしている。