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J-GLOBAL ID：201002245655477883   整理番号：10A0505802

高松塚古墳壁画の保存対策 2.高松塚古墳の概要および保存・管理の経緯と現状

著者 (3件)： 建石徹 (文化庁) ,  渡辺丈彦 (文化庁) ,  宇田川滋正 (文化庁)
資料名： 地盤工学会誌  (Geotechnical Engineering Magazine)
巻： 58  号： 4  ページ： 54-61,1(4)  発行年： 2010年04月01日 
JST資料番号： F0369A  ISSN： 1882-7276  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高松塚古墳は奈良県明日香村に所在する小型の古墳であるが,壁画が発見されて最大規模の注目を集めることとなった。国宝に指定された壁画は漆喰による乾式工法と考えられ,脆弱化した漆喰層の保存対策として,石室内での修理を進めてきた。しかし,カビ等による生物被害の拡大を受け,石室ごと壁画を取り出して解体し,修理後は現地に復旧する方針とした。解体試験や種々の準備を経て石室の解体を実施した。また,解体に伴う発掘調査から,古墳・石室の築造方法や壁画の劣化に関する情報を得た。取り出した壁画・石材は,修理施設内で修理作業に入っている。また,キトラ古墳や装飾古墳に対する取り組みについても紹介した。

シソーラス用語： *遺跡 ,  *絵画 ,  *文化財保護 ,  文化 ,  損傷 ,  生物汚損 ,  修理 ,  環境管理 ,  保存 ,  解体 ,  現地調査 ,  復旧
準シソーラス用語： キトラ古墳 ,  *高松塚古墳 ,  国宝 ,  漆喰画 ,  装飾古墳 ,  発掘調査 ,  *壁画

分類 (1件)： 各種建築物一般  (RB05010O)

引用文献 (9件)：

• 文化庁編. 国宝高松塚古墳壁画-保存と修理-. 1987
• 高松塚古墳取合部天井の崩落止め工事及び石室西壁の損傷事故に関する調査委員会. 高松塚古墳取合部天井の崩落止め工事及び石室西壁の損傷事故に関する調査報告書. 2006
• 文化庁監修. 国宝高松塚古墳壁画. 2004
• 奈良県立橿原考古学研究所編. 壁画古墳高松塚. 1972
• 文化庁文化財保護部記念物課. 特史高松塚古墳保存施設設置に伴う発掘調査概要. 月刊文化財. 1975, 143, 30-35

タイトルに関連する用語 (6件)： 高松塚古墳 ,  壁画 ,  保存 ,  対策 ,  概要 ,  現状